看護師からの転職で他職種に行くメリットデメリット!おすすめ職種も8選紹介!

看護師から他業種に転職する場合、メリットもありますがデメリットも存在します。どのようなメリット、デメリットがあるかを把握したうえで転職活動に臨みましょう。転職先としておすすめの職種も紹介します。

看護師から他業種への転職は、メリットデメリットを理解しよう


看護師として働いているものの、さまざまな事情から辞めたいと考えている人もいるでしょう。

どうしても看護師として働き続けるのが精神的・肉体的につらいのであれば、他業種に転職するのも1つの方法です。

とはいえ、看護師から他の職種への転職にはメリットもデメリットも存在します。

転職を決断する前に、どのようなメリット・デメリットがあるかを知っておきましょう。

ここでは、よくある看護師の転職理由や具体的なメリット・デメリット、転職先としておすすめの職種について解説します。

看護師に多いの3つの転職事情


看護師になるためには、看護学校で懸命に学び国家試験にも合格する必要があります。

そこまでして夢をかなえ、看護師になれたにもかかわらず、辞めてしまう人は少なくありません。

そこにはさまざまな事情がありますが、なかでも特に多い理由があります。

ここでは、特によく見られる以下の3つの転職理由を挙げ、看護師の労働事情について説明します。

  • 主な理由が「人間関係」である事が多い
  • 夜勤や休日勤務があったり体力的に辛く、転職する人が多い
  • 結婚や出産などライフステージの変化も転職理由として挙げられる

主な理由が「人間関係」である事が多い

やや古い資料になりますが、看護師向けWebメディアのナース専科plusが2012年に行ったアンケート調査によると、「看護師の本当の退職理由」の第1位は「人間関係(いじめ、パラハラ含)」でした。

看護師の仕事はハードなうえに人手の足りない職場も多いため、ぎすぎすした雰囲気になりがちです。

派閥があったり、特定のベテラン看護師が理不尽に偉そうにふるまっていたりするケースもよくあります。

このような人間関係の悪さに疲弊し、辞めたいと考える看護師が多いのでしょう。

夜勤や休日勤務があったり体力的に辛く、転職する人が多い

病院では患者の容体がいつ急変するかわからないこともあり、24時間体制で稼働しています。

当然、看護師の多くが夜勤をこなし、休日に勤務することも珍しくありません。

公益社団法人 日本看護協会の調査によると、58.5%と半数を超える病院が三交代制ではなく、勤務時間が長く過酷な二交代制勤務を導入しています。

また、二交代制の病院での月平均夜勤回数は約5回です。

夜勤の連続回数を2回までと規定する、夜勤後は24時間以上のインターバルを確保するなど負担を減らず取り組みをしている病院も多いとはいえ、心身面での負担が大きいことは間違いありません。

このような勤務状況から、体力的な限界を感じて転職する人も多いです。

結婚や出産などライフステージの変化も転職理由として挙げられる

看護師として働き続けて数年もすれば、結婚や出産といった大きなライフイベントを迎える人もたくさんいます。

看護師は夜勤や休日出勤も多い仕事です。

家庭を持つと、よほど配偶者の理解がなければ両立することは難しくなります。

出産して子育てのフェーズに入ると、家庭との両立はさらに難しくなるでしょう。

産休や育休をとることはできますが、休みが明ければ長時間乳幼児を預かってくれる場所を探さなければなりません。

預け先があっても、長時間幼い子どもを置いて働く事に心理的な抵抗を覚える人も多くいます。

また、乳幼児のお世話は思い通りにいかないことも多く、疲れるものです。

子育てをしながら激務である看護師を続けるのは時間的にも体力的にも厳しいでしょう

このような理由から看護師を辞める人もたくさんいます。

看護師から他業種へ転職するメリット・デメリット

看護師から別の業種への転職には、メリットもあればデメリットも存在します。

ここでは、どのようなメリット・デメリットがあるかを具体的に見ていきましょう

メリット デメリット
  • プライベートの充実が図れる
  • 業種によっては土日休みや、夜勤がない生活も叶えられる
  • 収入が減ってしまう
  • 新人として扱われ、一から仕事を覚えるのが大変になる

 

看護師から異業種へ転職するの2つのメリット


まずは異業種への転職で得られる具体的なメリットを2つ紹介します。

プライベートの充実を図ることができる


看護師時代は長時間労働や夜勤で忙しく、覚えるべきことも多く、休みの日も勉強会や休日があったりと、なかなかプライベートの時間をもてなかった人も多いのではないでしょうか。

残業が少ない業種に転職すれば、規則正しく時間的に余裕のある生活を送ることが可能です。

せっかくの休みの日に疲れて寝て過ごすこともなく、趣味に取り組むなどプライベートを充実させることもできるようになります

業種によっては、土日休みや、夜勤がない生活も叶えられる

世間には土日祝日にきちんと休め、夜勤のない仕事もたくさんあります。

そのような職種に転職すればカレンダー通りに休むことが可能で、規則正しい生活を送れるようになります。

看護師時代は常にどこか不調を感じていた人も、健やかな生活が送れるようになるでしょう。

家族や友人と休みを合わせて遊びにでかけたり旅行に行ったりもできるようになります。

看護師から異業種へ転職するの2つのデメリット


異業種への転職は、メリットだけではなくデメリットも存在します。

具体的にどのようなデメリットがあるか、見ていきましょう。

収入が減ってしまう


もっとも大きなデメリットとして収入が減ることが挙げられます。

厚労省の賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均年収は約482万円です。

国税庁の調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は467万円で、女性だけに絞ると279万円という結果になっています。

実際に働いている看護師からすれば激務の割に給料が安いと感じられるかもしれません。

しかし、金額だけを見れば看護師の給料は全体の平均値よりも高めです。

他業種に転職すると未経験からのスタートとなるため、現行と同等レベルの給料がもらえる可能性は低く、ほとんどのケースで下がってしまうでしょう。

令和元年賃金構造基本統計調査 ※「きまって支給する現金給与額」334,400円×12カ月+「年間賞与その他特別給与額」81,6300円で計算

新人として扱われ、一から仕事を覚えるのが大変になる


ほかの業界に転職すれば、そこでは経験のないまったくの新人として扱われます。

そのなかで一から仕事を覚えていかなければなりません。

看護師としての技能や知識があっても、たとえば事務職で採用されれば一定のパソコンスキルが求められます。

業務をこなすと同時に仕事に必要なスキルの勉強もする必要があり、慣れるまでは苦労する可能性が高いです。

責任の少ないパートやアルバイトであれば覚えることも少なくて済みますが、給料も安くなります。

看護師からの他業種への転職で、8つのおすすめ職種


看護師から転職したくても、業種によっては経験者でなければ応募できないものもあります。

ここでは、未経験でも比較的挑戦しやすく採用されやすいおすすめの職種を8つ紹介します。

  • 販売や営業スタッフ
  • 飲食店のスタッフ
  • 一般企業の事務や経理職
  • プログラマー
  • エステティシャンなどの美容系
  • 治験コーディネーター
  • 保健師
  • 助産師

販売や営業スタッフ

業界を問わず、販売や営業は未経験でも採用されやすい職種です。

販売は文字通り来店したお客様にショップ内の商品を売る仕事で、接客や商品説明、レジ打ち、在庫管理などを行います。

お客様が気持ちよく購入できるよう、高いコミュニケーションスキルやホスピタリティが必要です。

営業は顧客に自社製品の売り込みを行って契約を結び、フォローするのが仕事です。

顧客のニーズを正確につかみ、必要な製品や案を提示できる提案力や問題解決力、コミュニケーションスキルが求められます。

どちらの職種も、看護師として患者やその家族と接しケアしてきた経験がさまざまな面で活かせるでしょう。

飲食店のスタッフ

レストランやカフェ、食堂などの飲食店スタッフも、未経験者歓迎の求人がたくさん出ています。

飲食店スタッフには大きく次の2つの職種があります。

  • ホールスタッフ:お客様からオーダーを伺い、キッチンに通してできた料理をサーブする
  • キッチンスタッフ:キッチンで食器を洗ったり料理を作ったりする

お店によって雰囲気や客層、待遇などは大きく異なります。

比較的求人が多く、選択肢も多めです。

給料や立地だけで決めず、お店全体の雰囲気が良いところを選ぶと良いでしょう。

一般企業の事務職

看護師は精神的にも身体的にもつらい仕事です。

働くことに疲れきってしまい、心身が追い詰められない仕事に就きたいと考えている人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのがデスクワークです。

基本的に座り仕事のため看護師に比べると身体的な辛さが少なく、患者の命をあずかるような重い責任が発生することもありません

一般事務であれば、これまでに事務職の経験がなくても応募できる求人が多いです。

とはいえ、女性に人気が高く倍率が高いため、パソコンスキルを習得しておいたほうが良いでしょう。

プログラマー

プログラマーと聞くと、高度な専門知識が必要で自分には無理と思う方もいるかもしれません。

しかし、IT業界は慢性的な人手不足が続いており、プログラマーをはじめとしたITエンジニアはさほど経験がない人でも比較的採用されやすい傾向にあります。

とはいえ、まったくプログラミングに関する知識がなければ採用されるのは困難です。

実務経験がなくても応募できる求人は多いですが、一定の知識や自分でプログラムを組んだ経験などは必要です。

そこで、スクールを利用して最低でも1つの言語はマスターしておくと良いでしょう。

オンラインで学べるスクールも多く、仕事先の斡旋をしているところもあるため、そのようなところを選ぶのがおすすめです。

エステティシャンなどの美容系

エステ業界も、未経験歓迎の傾向が強いです。

看護師とは違い、エステティシャンになるために必要な公的資格は存在せず、特に資格や免許がなくてもなることができます。

お客さまの肌に触れ、美しくケアする仕事のため、看護師としての経験や医療知識があれば役立ち、高く評価されるでしょう。

治験コーディネーター

治験コーディネーターとは、製薬会社が新薬を開発した際に行う臨床試験(治験)の調整をする仕事です。

製薬会社、モニター、試験を担当する医師、被験者などと連絡を取り合い、滞りなく治験が行われるようサポートします。

資格はなくてもできるものの、業務を遂行するにあたって医療知識が必須です。

看護師であれば、その経験や知識、技術が高く評価され採用にあたっても優遇されるでしょう。

実際、看護師からの転職者も多くいる仕事です。

保健師

保健師とは健康に関する相談にのったり保健指導を行ったりする仕事で、地域の保険センターや保健所のほか、企業の健康管理室や学校の保健室などが働く場となります。

看護師との大きな違いは、病気やケガの治療をサポートするのではなく、未然に防ぐ予防医療に関わる点です。

公的施設や企業で働くため、夜勤もなく、休日出勤や残業が発生することもほぼありません。

看護師から保健師になる場合は、保健師養成学校に1年通ったのち保健師国家試験に合格する必要があるため、注意しましょう。

助産師

助産師は、出産をサポートし、妊婦や産後すぐのお母さん、赤ちゃんに対して保健指導を行うのが主な仕事です。

新たに生まれてくる命を手助けする大変やりがいのある仕事といえるでしょう。

助産師として働く場合、看護師免許と助産師免許の両方が必要です。

看護大学で助産師過程を修了していれば、そのまま助産師国家試験を受験できます。

助産師過程を履修していない場合、短大や専門学校などの養成機関に1~2年通って学び、国家試験を受験して合格する必要があります。

看護師から他業種への転職は、一度チャレンジしてみよう!

看護師として働き続けることがどうしても無理だと感じたら、他業種への転職を検討してみると良いでしょう。

このとき、漠然とした憧れやイメージだけで転職先を決めるのは良くありません。

転職して働きはじめてからイメージとの違いに気づき、また辞めたくなる恐れがあるからです。

そこで、まずは「自分は本当は何がしたいのか」を明確にし、転職に関して譲れない条件を決めましょう。

どのように転職活動を進めていけば良いかわからないときは、転職エージェントに相談するのもおすすめです。

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