
MRと略されることが多い「医薬情報担当者」は近年転職する人が多くなっています。
少し前まではMRは選ばれたしか慣れない希少価値の高い職業でしたが、今ではやりがいを感じないという人やリストラの可能性を感じて転職を探す人が多いです。
MRからの転職をする場合は注意点などがあるので、おすすめ業界や成功させるコツを転職Goでは解説しています。
目次
MRからの転職は成功させるコツを実践する事が大切
MRは病院で処方される「医療用医薬品」の取り扱いを行い、製薬会社における営業・広報担当者のことを指します。
昔は多くの人が憧れるような職種で、平均年収も他の職種と比べて高額だったことから人気でした。
しかし近年ではMRからの転職者が急増している状態になっています。
なぜMRからの転職者が増えているのか、MRからの転職者が多い理由や転職する際の注意点・転職を成功させる5つのコツについて詳しくご紹介していきます。
MRからの転職事情。転職する人が多い4つの理由
- 転勤が多く家族と過ごす時間が少ない
- 年齢とともに体力の限界を感じている
- ニーズが不足し、やりがいを感じられなくなる
- 近年、大きなリストラが多く今後、リストラにあわないか不安
まずはMRからの転職希望者が多い理由を4つ解説します。
少し前まで注目を集めていたMRからの転職希望者がなぜ多いのか気になる人は必見です。
現在MR職に就いていて転職を検討している人も自分のケースに当てはまらないかぜひチェックしてみてください。
転勤が多く家族と過ごす時間が少ない
意外と多い点では「転勤が多い」という点が挙げられます。
MRの職業に限った話ではないのですが、MRは転勤することが多く、独身の場合はあまり問題に感じないかもしれませんが、家庭を持ってしまうと一気に話は変わります。
「転勤族になって家族を振り回すのが辛い」「束縛時間も長いため家族と過ごす時間が少ない」という点が転職を希望する理由として挙げられます。
家族との時間を大切にしたい人にとってはMRはやや不向きな職業といっても過言ではありません。
年齢とともに体力の限界を感じている
MRから転職を希望する人の声としては「年齢とともに体力の限界を感じている」という声も多く挙がっています。
というのも、MRは高所得職業でもあることから華やかに見えますが、一種の営業職でもあるため、かなりの体力を必要とします。
営業はいくつになっても行うことができますが、やはり多くの場所を周るためには体力・気力が必要です。
さらにMRは近年職場環境が大きく変化しているところも多いので、この環境の変化が影響してより負担が大きく感じて転職を考えているという声も挙がっています。
ニーズが不足し、やりがいを感じられなくなる
MRは顧客管理を行っているため、医者からニーズがない限りはかなりしんどい仕事になってしまいます。
特に近年は多くの人が想像できるように、ほとんどがネットで検索することで情報を知ることが可能なので、MRのニーズが下がっています。
ニーズが下がっている傾向からどうしてもモチベーションも下がってしまいがちで、仕事にやりがいを感じない日々が続くことが多いです。
仕事にやりがいを感じながら仕事したい人にとってはこの状況が苦痛に感じやすく、転職を希望しやすいです。
近年大きなリストラが多く、今後リストラにあわないか不安
ニーズの低下とともに恐れられているのが大きなリストラです。
医者からのニーズが少なくなっている点から考えても致し方がないといえますが、近年はMRの人は大きなリストラが起きています。
リストラされないだろうと考えられていた人までもリストラされている状況なので、将来に対して不安を感じているMRも少なくありません。
リストラを受ける前に次の職を見つけるためにも転職を考えるMRは多いです。
MRからの転職の4つの注意点
- MR業界が特殊であるため他の業界でのキャリア形成が難しい
- 年齢を重ねるにつれて市場価値が下がり転職しにくくなる
- MRでの給与が高すぎて、転職することにより年収の変化が大きくなる事がある
- MR業界とは考え方の違う企業が多く、柔軟な対応を求められる
次はMRからの転職を考える場合に意識していただきたい注意点を4つご紹介します。
注意点を把握せずに転職先を探してしまうと転職先探し中や転職後に後悔することが多いです。
MRから転職を検討している人は必見です。
MR業界が特殊であるため他の業界でのキャリア形成が難しい
MR業界は数多く存在する職業の中でもかなり特殊で、他の業界でのキャリア形成が難しいです。
MRの経験年数が長ければ長いほどこの壁にぶつかりやすく、限りなく近い医療機器メーカーの営業職でない限りは苦戦する場合がほとんどです。
この壁にぶつかって多くの人が再度転職先を探すようになっているため、営業職にこだわらない場合は思い切って異業界に転職するのがおすすめです。
年齢を重ねるにつれて市場価値が下がり転職しにくくなる
MRから転職する人は30代から50代ぐらいの人が多いです。
しかし転職で有利なのは25歳から35歳程度といわれており、年齢が高くなるほど他の人と比べられた際に負ける傾向があります。
昔は注目された職種ですが、MRは現在の数多く存在する企業の方針・スタイルとは違う場合が多いため、キャリアも重視して判断してもらい辛いです。
そのため年齢が高いほど市場価値がやや低いと感じられ、転職探しで苦戦する場合が多いといえます。
MRでの給与が高すぎて、転職することにより年収の変化が大きくなる事がある
MRから転職先を探す際に最も衝撃を受けやすいのが「給料面」です。
MRはさまざまな職種・業界を見ても圧倒的に年収が高く、高収入職業といっても過言ではありません。
しかし他の異業界に就職する場合はよほど優遇されない限りは給料面が大きく落ちます。
慣れてしまった生活水準を落とすことはかなり大変である上に、給料があまりもらえないことから仕事に対する意欲がさらに落ちてしまう可能性もあります。
MR業界とは考え方の違う企業が多く、柔軟な対応を求められる
MR業界の営業スタイルは近年では一昔前のスタイルといわれることが多いです。
というのも現在は多くの情報をネットで拾うことができるため、営業でも情報というよりも他の場所とは違う付加価値が重視される場合がほとんどです。
しかしMRは場所によっては今もなお医者と良好な関係を築いて顧客になってもらうスタイルの場所が多くあります。
他の業界では考え方が大きく変わっている状態なので、柔軟な対応が求められる場合は困ってしまうことも多いです。
MRからの転職を成功させる5つのポイント
- 中長期的に年収が上がることを考える
- 同じ高給を維持したいのなら医療系メーカーがおすすめ
- コンサル系への転職はMRとしての経歴を高く評価される
- ITやAIなどの最先端技術の開発をする会社は、年収が大幅にダウンしてしまう
- 未経験業種への転職は、いずれは給料が上がる可能性があるのでリスクが少ない
次はMRからの転職を成功させる5つのポイントについてご紹介していきます。
MRは他の業種・業界に転職をする場合はかなり大きな壁にぶつかりやすいです。
しかし5つのポイントを押さえたうえで転職先探しをするようにすると後悔のない転職を行うことができます。
MRからの転職を考えている人は成功させる5つのポイントをぜひチェックしてみてください。
中長期的に年収が上がることを考える
MRから転職先を探すうえでほとんどの人に念頭に入れていただきたいのが「給料面」です。
というのもMRからの転職は一気に給料が下がります。
最初は下がるかもしれませんが、継続して働くとどの企業も給料面は徐々に高まっていきます。
いきなり給料が高い場所に転職することは難しいので、中長期的に年収が上がっていくことを視野に入れて転職先を探すのがおすすめです。
同じ高給を維持したいのなら医療系メーカーがおすすめ
どうしても給料の水準を下げたくないという人には「医療系メーカー」の営業職に就くようにしてください。
医療系メーカーとMRはかなり近いため、同じ営業をしたとしても今までのキャリアを活かせるような場合が多いです。
医療系メーカーからも即戦力の人材として注目してもらいやすいため、転職できる可能性も高いです。
すぐに見つからない場合もありますが、高給を下げたくない場合は医療系メーカーを重点的に探すようにしましょう。
コンサル系への転職はMRとしての経歴を高く評価される
敬遠してしまいがちですが、コンサル系の仕事も医療系メーカー同様に今までの経歴を高く評価してもらうことが多いです。
コンサル系は思考力が重要視されるため、ある程度のキャリアを持っていないとどうしても採用されにくいです。
しかしMRは高い知識などが必要になるため、MRのキャリアが長い人はある程度の博識な人という認識をしてもらうことが多いといえます。
もちろんMRだから必ず優遇して採用してもらえるというわけではないですが、他の人よりはリードした状態で面接を受けることができます。
ITやAIなどの最先端技術の開発をする会社は、年収が大幅にダウンしてしまう
MRからの転職で意外に多いのが「ITやAIなどの最先端技術の開発をする会社」に転職する人です。
ITやAIなどの最先端技術の開発はかなり魅力的に感じる人も多いのですが、MRのときの給料面と比べて大きく下がります。
もちろん仕事としてのやりがいはものすごく感じることができますが、高給を維持したいという人にはやや不向きになります。
給料面は大きく下がりますが、MRだった時の知識や経験を仕事にしっかりと活かしていくことができるため、やりがいを求めている人にはおすすめです。
未経験業種への転職は、いずれは給料が上がる可能性があるのでリスクが少ない
MRからの転職で、思い切って未経験の業種へ転職するという人も多いです。
未経験の職種・業界への転職は当然全くスキル・経験がない状態なので、初期の給料は大きく下がります。
しかし未経験の業種は中期・長期の目で見ると少しずつ給料が上昇していくため、いきなりリストラされて職を失うというリスクは少ないです。
もちろん未経験の職種・業界でも転職する仕事のないようによって大きく変わりますが、違う仕事をするときはモチベーションも維持されやすいです。
新しい自分の世界を切り開きたいと考えている人やリスクをおさえたいと考えている人には未経験業種がおすすめになります。
MRからの転職は成功するコツを見極めてチャレンジしよう
MRからの転職は大きな壁にぶつかりやすい上に給料面が大きく下がるというデメリットもあります。
しかし転職をしたから後悔したという人は少なく、しっかりとコツを押えて転職先を探すと転職に成功する可能性が高いです。
転職を考えている人は成功するコツを見極めて転職活動に挑戦してみてください。