薬剤師の平均年収は低い?男女別・年齢別で調査!【2021年最新】

薬剤師からの転職の理由には、思っているほどの年収が得られていないというのがあります。

ただ、年収の低さに転職を考えているのであれば、薬剤師の平均年収を知ることが大切です。

この記事では、平均的な薬剤師の年収を紹介し、どうすれば転職によって年収アップにつながるのかといった点も併せて解説しましょう。

薬剤師の年収について知りたい!

一般的に年収が高い仕事と言われる薬剤師。薬剤を取り扱う重要な仕事であるため、十分な知識を持ち、難しい国家資格に合格する必要があります。

しかし、働いてみるとそれほどまでの年収がもらえていないと感じることもあり、転職を考える人もめずらしくないでしょう。

実際、薬剤師はどのくらいの年収が期待できるのか、転職を考える前に薬剤師の年収について知っておくのがおすすめです。

薬剤師の平均年収・平均月収はいくら?

薬剤師の平均年収はどのくらいで、男女別の年収の違いもあるのでしょうか。

ここからは次のポイントを説明していきます。

  • 薬剤師の平均年収
  • 【男女別】薬剤師の平均年収・平均時給

薬剤師の平均年収

薬剤師は国家資格が必要な仕事ですが、ほとんどの薬剤師は会社員として働いています。

そのため、驚くほど高い年収は見込めないといえるでしょう。

ただし、専門的な知識を必要とされる仕事ですので、年収は一般的な会社員よりも高いのが特徴です。

しかしながら、働く場所や働き方・性別によって年収には差があります。

【男女別】薬剤師の平均年収・平均時給

男性と女性の薬剤師の年収を比較すると約40万円の違いがあります。

女性は結婚や出産などで職場を離れることでキャリアが中断されるケースが多く、復帰後にはパートタイムの薬剤師として働く人が増えることが理由です。

それでも、一般的な会社における男女の年収を比較したときよりも年収差が少ないため、女性でも稼ぎやすい仕事といえます。

実際、薬剤師の60%程度は女性ですので、女性にとって働きやすい環境が整えられているといえるでしょう。

平成29年に実施された賃金構造基本統計調査による一般薬剤師の平均年収は次の通りです。平均時給も併せて紹介します。

平均年収  平均時給
男女計 5,108,200円 2,200.0円
男性 5,364,450円 2,275.9円
女性 4,963,400円 2,154.6円

薬剤師のボーナスはいくら?

薬剤師は働く場所ごとにボーナスが異なります。調整薬局で薬剤師として働くと、ボーナスは約61.5万円です。

それに対して、病院で勤務した場合のボーナスは114万円程度となっています。したがって、病院で働くとより多くのボーナスが手にできるでしょう。

その反面、パートタイムの薬剤師として働いた場合にはボーナスが出ないケースがほとんどです。

そのため、正社員の薬剤師を目指すことで年収アップに近づくといえるでしょう。

道府県別で薬剤師の年収に違いはある?

一般的な仕事に就いていると、東京などの都市部の年収は地方の年収を上回るケースが多いでしょう。

しかし、薬剤師の場合にはそうとはいい切れません。この理由には、都市部の薬剤師の数が多いことが挙げられるでしょう。

都市部に薬剤師が集中していることから、地方には薬剤師が足りておらず深刻な状況です。

その結果、地方では優秀な薬剤師を確保するため、高い年収を支払うところが多いといえるでしょう。

なかでも、東海や九州といったエリアは年収が高い傾向がみられます。このような理由から、これらの地方都市への転職も1つのアイデアだといえるでしょう。

薬剤師の職種別・勤務先別の年収は?

薬剤師という仕事は1つではありません。さまざまな職種があり、職種が変われば年収にも変化がみられるでしょう。

そのためそれぞれがどのくらいの年収をもらえるのかを知っておくことが大切です。

ここからは、次の3つの職種における年収を紹介していきます。

  • 調剤薬局の薬剤師の年収
  • ドラッグストアの薬剤師の年収
  • 病院勤務の薬剤師の年収

調剤薬局の薬剤師の年収

調整薬局で働く薬剤師は、開設者や店舗数によって異なるのが特徴でしょう。個人経営の調整薬局は年収が少ない傾向にありますが、店舗数が多い法人薬局だからといって年収が高くなるともいい切れません。

それぞれのケースにおける年収やボーナスは次の通りです。

平均給与(月換算) 賞与 年収
全体 366,842 615,031 5,017,136
個人開設薬局 370,380 635,697 5,080,252
法人仮設薬局 366,765 614,577 5,015,751
店舗展開2-5店舗 402,698 491,901 5,324,277
店舗展開6-19店舗 360,302 518,031 4,841,657
店舗展開20店舗以上 335,199 791,049 4,813,439

ドラッグストアの薬剤師の年収

ドラッグストアで薬剤師として働くと450~600万円という年収が一般的でしょう。

勤務先となる企業や地域、ドラッグストアでの役職によって金額が異なりますが、一般的な会社員と比較すると年収が高い傾向にあります。

ただし、大手のドラッグストアで働いているからといって、年収が高いとはいい切れません。小規模のドラッグストアでも高い年収が期待できるところもあるでしょう。

しかし、大手は安定して働きたい人や福利厚生の充実を求める人から人気があります。

病院勤務の薬剤師の年収

年収を重視して薬剤師として働きたいという人は病院勤務選ぶのが良いでしょう。薬剤師の勤務先は様々ですが、なかでも病院勤務の年収は高めに設定されています。

厚生労働省の調査によると、病院勤務の年収は約566万円です。病院での年収はほかの場所で働くときと比較すると50万円ほど高いため、年種アップを目指した転職ができます。

平均給与(月換算) 賞与 年収
 全体 376,142 1,143,718 5,657,421
国立 379,115 1,343,835 5,893,209
公立 391,942 1,367,516 6,070,824
公的 378,852 1,273,523 5,819,743
社会保険関係法人 397,079 1,449,215 6,214,163
医療法人 355,492 829,594 5,095,498
個人 412,847 909,564 5,863,730

年収の高い薬剤師になる為の5つのポイント

薬剤師として働く際、少しでも高い年収を手に入れるためには次の5つのポイントをおさえることが大切です。

  • 管理薬剤師になる
  • 店長・薬局長などの役職に就く
  • マネージメント部門になる
  • 独立する
  • かかりつけ薬剤師になる

管理薬剤師になる

一般的な薬剤師よりも条件の良い環境で働きたい人は、管理薬剤師がよいでしょう。薬局の管理責任者を担うポジションであり、いわば管理職ともいえる仕事です。

薬事法では1店舗に1人の管理責任者を設置することを義務付けていますので、需要の高い仕事です。

管理薬剤師には手当てを支給している会社が多くみられます。勤務先によって手当の金額は異なりますが、1~5万円程度が期待できるでしょう。

地方の場合には、手厚い手当てが用意されていることが多く、5万円をこえる金額も夢ではありません。そのため、年収アップが期待できるでしょう。

また、管理薬剤師として働くのに特別な資格は必要ありません。経営者によって薬剤師としての責任能力の高さやマネジメント力があると判断されると管理薬剤師になれるのです。

ただし、薬局内にすでに管理薬剤師がいる場合にはその人が退職をしない限り管理薬剤師になるのは難しいでしょう。

そういった場合には、管理薬剤師を募集している薬局へ転職する方法もあります。

店長・薬局長などの役職に就く

管理薬剤師のような職位ではなく、企業ごとに設けられた管理職に就くのも1つの方法です。ドラッグストアでは店長がそれにあたるでしょう。調剤薬局や病院における管理職は薬局長と呼ばれています。

一般的な企業の管理職のように、従業員の勤怠管理や経営幹部への報告などを行うことになるでしょう。店舗内の管理業務を担う仕事です。

管理職になると手当てがつきますので、一般的な薬剤師として働くよりも年収が高くなります。勤務年数が浅くとも実力が高く、経営幹部からの信頼が勝ち取れると管理職として働くことは夢ではありません。

こういった役職に就くと1~5万円程度の手当てが期待できます。若いうちからでもたくさんの年収がもらえるようになりますので、挑戦してみるのが良いでしょう。

マネージメント部門になる

調剤薬局の中には複数の店舗を持つ大型チェーンもあるでしょう。そういった調剤薬局で働く薬剤師は、エリアマネージャーと呼ばれる管理職に就く方法もあります。

エリアマネージャーは、そのエリアにおける複数の店舗を管理する仕事であり、各店舗の収益アップを目指す仕事です。

薬剤師としてのスキルだけでなく、中間管理職としてのマネージメント力が求められることが多いでしょう。さらに、コミュニケーション能力も必要な仕事です。

エリアマネージャーになると5~10万円程度の手当てがつくケースもみられ、大幅な年収アップへの近道となるでしょう。

独立する

薬剤師として独立・開業をすると、大幅な年収アップが期待できます。複数店舗を運営する経営者として成功した場合には、数千万円の年収も可能でしょう。

ただし、薬局経営は簡単ではありません。開業資金を確保し、事業計画を何度も練り直す必要があるでしょう。

薬局収入の診療・調剤報酬への深い理解や、医療品の最新の情報も必要です。さらに薬剤師スタッフの確保なども求められますので非常に難しいといえるのです。

しかしながら、明確なビジョンを持ち、経営のノウハウが身につけられると薬局経営も不可能ではないでしょう。

薬剤師としての年収アップを目指すのであれば挑戦してみるのも1つの方法です。

かかりつけ薬剤師になる

平成28年4月にはかかりつけ薬剤師の制度がスタートしています。このかかりつけ薬剤師になることでも年収アップは可能でしょう。

かかりつけ薬剤師は、患者の服薬情報を継続的に管理する仕事であり、重複投薬を減らすことで国が支払う医療費の節約を担います。

患者にとっても、かかりつけ薬剤師がすべての薬の管理を行うことで、複数の薬局へ出向く手間が減らせると注目が集まっているのです。

さらに、薬局にとっても、かかりつけ薬剤師への指名が増えることで、薬局調剤報酬のアップが期待できます。そのため、貴重な人材として扱うところが多く、高い年収が期待できるといえるでしょう。

薬剤師の年収は職種や労働条件で異なる

薬剤師の年収は、どこで働くのかによって違いがあります。また、一般的な会社員ほどの差ではありませんが、男女でも年収が異なるといえるでしょう。

働く場所も非常に重要ですので、しっかりと選ぶのをおすすめします。

また、さらなる年収アップを目指すのであれば、かかりつけ医などの特別な仕事に就いたり、管理職になったりするのも1つの方法です。

大幅な年収の向上を目指すのであれば薬局経営という選択肢もあります。

今回ご紹介した方法を参考に、年収アップを見据えた活動や転職を考えてみましょう。

おすすめの記事