
転職サイトに登録すると現職の企業に転職活動をしていることがバレることがあります。どうしてバレるのか、バレないようにするためにはどのような点に注意するべきかなどについて紹介します。
安心して転職活動をするなら、転職エージェントがおすすめです。
目次
転職サイトに登録すると会社にバレる?
転職活動では転職サイトを利用する人も多いでしょう。
実は、転職サイトに登録することで勤務先に転職活動をしていることがバレる可能性が高くなることはご存じでしょうか。
できれば、転職が決まるまで活動していることは勤務先には知られたくないものです。
ここでは、転職サイトへの登録で転職活動をしていることがバレる理由やバレないようにする方法などについて紹介します。
転職サイトに登録をすると会社にバレる4つの理由
転職サイトに登録したくらいで、どうして勤務先にバレるんだろうと不審に思う人もいるでしょう。
ここでは、バレる理由を4つ説明します。
- 自分の会社をブロック設定しておらずバレる
- 関連会社や取引先に気づかれてバレる
- 職歴や専門用語でバレる
- 自分の何気ない行動で周りにバレる
自分の会社をブロック設定しておらずバレる
多くの転職サイトは、スカウトサービスやオファーサービスが利用できるようになっています。
これは、企業がプロフィールを確認して「会ってみたい」と思った求職者に対して、求人の案内をするなど直接メッセージを送れる機能です。
つまり、企業側は求職者が転職サイトに登録した情報を閲覧できるのです。
すべて見られるわけではなく、名前や詳細な住所、勤めている企業の名前などはわかりません。
とはいえ、年齢や性別、職務内容などの情報は閲覧できます。
そのため、企業が人材を探す目的で転職サイトを閲覧していて「これはもしかしてわが社の社員ではないか」と気がつく可能性があるのです。
転職サイトには、特定の企業に情報を公開しないようにするブロック機能が備わっています。
登録の際は、必ず勤務先の会社をブロックしておくことが大切です。
これを忘れると、バレる可能性が高まります。
関連企業や取引先に気づかれてバレる
勤め先をブロックするだけでは不十分です。
なぜなら、関連企業や取引先企業も転職サイトを閲覧していて「これは○○社の社員のことでは?」と気づく可能性があるからです。
現職と同じ業界で転職を感じている場合は若干の痛手ではありますが、関連企業や取引先企業も情報公開をしない設定にしたほうが良いでしょう。
職歴や専門用語でバレる
企業が転職サイトのスカウトサービスを利用するために、登録者の情報を閲覧しても、氏名や連絡先、現職の企業名などは公開されません。
「名前や会社名がわからないなら大丈夫だろう」と思う人もいるでしょう。
しかし、これまでの職歴や経験した職務内容などは見られてしまうため、ここから気づかれることがあるのです。
転職に成功するためには、なるべく実績や経験をアピールする必要があり、それが具体的に書かれているほど説得力を持ちます。
そこで職歴や業務内容を詳しく書いてしまうと、その内容から「これに該当するのは○○さんでは」などと、勘付かれてしまう恐れがあるのです。
また、会社や現場には、そこでしか通じない専門用語を使っていることがしばしばあります。
ところが、その会社にずっといると、それが自社でしか通じない用語であることに気づかないものです。
「業界で共通して使っている用語」と誤解して、経歴や業務内容を記入する際にその会社独自の用語を使ってしまうことで、バレてしまうこともあります。
自分の何気ない行動で周りにバレる
企業の面接は、通常は平日に行われます。
在職中の転職活動では、面接にでるためにはその日は休みを取らざるを得ません。
シフト制など時間に融通が利く体制であれば別として、何度も平日に有休をとっていれば怪しまれる可能性があるでしょう。
また、勤務時間中に応募企業から面接日時を決めるための電話がかかってきて、やりとりしているところを周囲の人間に聞かれてしまうケースもあります。
さらに、休憩時間にスマホで転職サイトを閲覧しているところを見られていたり、他業種への転職を希望していて勉強のために持ち歩いていた業界誌が見つかったりしてバレるケースも見受けられます。
転職サイトに登録すると会社はどこまで情報を見られるのか?
転職サイトに登録しても、企業側がすべての情報を閲覧できるわけではありません。
ここでは、閲覧できる情報とできない情報とを紹介します。
- 求人企業が閲覧できる求職者の情報
- 求人企業が閲覧できない求職者の情報
求人企業が閲覧できる求職者の情報
企業がスカウトサービスを利用する際に確認できる登録情報は、およそ次の通りです。
- 年齢(生年月日はわからない)、性別、配偶者の有無
- 現住所(都道府県のみ・市町村までわかるサイトもある)
- 最終学歴、現在の就業形態、現在もしくは直近の年収
- 保有資格
- 職務経歴(経験職種や年数、経験企業の社名や在籍期間、業務内容など)
- 転職理由、自己PR
- 希望の職種、勤務地、年収
個人を特定する確定的な情報は見られないとはいえ、かなり詳細な内容が伝わることがわかります。
求人企業が閲覧できない求職者の情報
企業が閲覧できない項目は、およそ次の通りです。
- 氏名
- 詳細な住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先企業の名前
誰であるか明確に特定できる情報は閲覧できないようになっています。
とはいえ、職歴や自己PR欄で誰かわかるような情報をうっかり書いてしまい、バレたケースもあります。
書く内容には十分に注意しましょう。
転職サイトの登録を会社にバレないようにする6つの対処法
転職を成功させるため、たくさんの求人情報が検索できる転職サイトに登録したい人は多いでしょう。
とはいえ、転職を予定していることは、なるべくぎりぎりまで勤務先には知られたくないものです。
勤務先に知られてしまうと「どうせ辞めるのだから」と処遇が悪くなったり職場の雰囲気が悪くなったりしかねません。
すぐに転職できればまだ良いものの、決まらず結局転職をとりやめたりすれば、居心地の悪い思いを抱えたまま働き続けることになってしまいます。
そこで、ここでは転職サイトに登録する際、バレないために注意すべき点について6つ紹介します。
- 自分の会社はもちろん知られたくない企業もブロックする
- 個人が特定されるようなワードや情報は伏せておく
- 転職活動が悟られるような行動は控える
- 親しい同僚にも転職活動については話さない
- スカウト機能の非公開機能を利用する
- 担当者へ口外しないように予めお願いする
自分の会社はもちろん知られたくない企業もブロックする
勤務先や関連企業、取引先などが自分の登録情報にアクセスできないように、ブロック設定をしておきましょう。
転職サイトによって設定方法や活用方法に多少の違いはありますが、基本的には情報を公開したくない特定の企業の名前を登録すれば、相手が求職者を検索したときに自分の情報が表示されなくなります。
個人が特定されるようなワードや情報は伏せておく
「これを読んだらだいだい誰のことかわかる」ような情報は登録しないようにすることが大切です。
とはいえ、年齢や住所(都道府県)、最終学歴、学校名などは必須入力項目となっていることも多く、無記入で登録できないこともあるでしょう。
かといって、虚偽の内容を書いてはいけません。
偽った内容を書いてスカウトが来たとしても、面接を受ければ嘘をついたことが判明してしまいます。
選考から落とされる可能性が高くなるだけのため、上記項目については正直に書きましょう。
気をつけるべきは、職務経歴や業務内容です。
所属部署名や役職、これまでの実績や具体的なプロジェクト名などを書いてしまうと、読んでわかる人にはすぐにわかってしまいます。
たとえば、仮に以下のような書き方をしてしまうと、誰かバレやすくなるでしょう。
「○○事業部第一営業部配属
首都圏エリアを担当し、主に中小企業を対象に自社製品○○の利用を提案してきました。販売実績は以下の通りです。
- 2018年度 個人売上 109%達成
- 2019年度 個人売上 128%達成 「ベストセールス賞を受賞」
そこで、以下のようにぼやかしながら書くと良いでしょう。
「営業部配属
法人を対象にOA機器を提案、販売してきました。実績は以下の通りです。
- 2018年度 個人売上 約110%達成
- 2019年度 個人売上 約130%達成 「社内賞受賞」
嘘をつくのではなく、ぼやかして書くのがポイントです。
転職活動が悟られるような行動は控える
会社内では転職活動をしていると気づかれる行動をとらないことも大事です。
たとえば、仕事が忙しく帰宅後に転職サイトを確認する時間がとれないからと、会社のパソコンから閲覧してはいけません。
会社から支給(貸与)されているパソコンは、会社側がログを確認できる設定になっていることがあり、転職サイトを閲覧していることがバレる可能性があります。
また、休憩スペースにいるときなどに、自分のスマホで転職サイトを閲覧するのもなるべく控えたほうが良いでしょう。
周囲の人に気づかれてしまう可能性があります。
会社にいるときに応募企業の担当者から電話が何度もかかってきて、やむなくでて話したときの会話から周囲にバレてしまったというケースもあります。
応募企業から電話があれば、答えないわけにはいきません。応対するときは周囲に社員がいないところまで移動するようにしましょう。
ほかの業界や業種への転職を目指す場合、業界誌に目を通しておくことが大切です。
しかし、会社内では他業種の業界誌を読んだりすることもやめたほうがいいでしょう。
親しい同僚にも転職活動については話さない
転職は大きな決断を伴うため、仲の良い同僚などに相談したくなる人も多いでしょう。
しかし、どれだけ信頼していても、転職するつもりであることは話さないようにするべきです。
「内緒にしておいて」と頼んでも、悪気なくほかに話してしまう人もいます。
また、話した当の同僚は黙っていても、ほかの人が会話を聞いていて、別に漏らすケースも考えられます。
スカウト機能の非公開機能を利用する
勤務先や関連企業などは忘れずに非公開設定にしておきましょう。
これで、相手に基本情報や職歴を閲覧される心配がなくなり、バレるリスクが下がります。
担当者へ口外しないように予めお願いする
求人に応募したときは、その企業の採用担当者に「現職には連絡してほしくない」旨をひとこと伝えておくことも大切です。
伝え方としては、「今の職場には転職活動をしていることを伝えていません。内密にしていただきますようお願いいたします」などで良いでしょう。
転職エージェントなら活動が会社にバレる心配は無し
転職サービスには、転職サイトのほかに転職エージェントがあります。
転職エージェントであれば、勤務先にバレない可能性が高いです。
ここでは、転職エージェントならバレない理由を紹介しましょう。
- 転職エージェントなら個人情報は企業側へ提出されない
- 条件交渉や日程調整も転職エージェントが行うのでバレない
転職エージェントなら個人情報は企業側へ提出されない
転職サイトは企業の求人情報を求職者に提供するサービスであり、転職エージェントは人材を探している企業と求職者の間にたち仲介を行うサービスです。
転職エージェントに登録する際も、氏名や連絡先、職務内容などの個人情報の入力する必要があります。
ただし、基本的に、企業側は求職者の個人情報を自由に閲覧することはできません。
そのため、バレる可能性が低いのです。
転職エージェントのコンサルタントは求職者の経歴やスキルを確認し、マッチする求人があれば紹介します。
転職サイトのように自分で検索して探す必要がないのです。
そのため、会社にいるときに転職サイトを閲覧していて周囲に転職活動をしていることがバレるといった事態になる心配もありません。
条件交渉や日程調整も転職エージェントが行うのでバレない
求人への応募は、担当のコンサルタントが代行します。
応募書類の提出や面接日程の調整もすべてコンサルタントが行うため、自分で行動する必要がありません。
応募先企業と電話でやりとりしているところを周りの社員に聞かれてバレたということが起こらないのです。
なお、転職エージェントは応募書類の添削や面接の練習など選考対策が充実しています。
応募企業に対してどの経歴を強調しどのようにアピールすれば効果的かといったことも教えてもらえるため、内定を獲得する可能性が高くなります。
転職活動は会社にバレる心配のないエージェントを利用しよう
転職活動をしていることが在職中の企業にバレてしまうのは避けたいものです。
転職サイトに登録するときは自社や取引先、関連企業などをブロックし、転職活動をしているとわかる行動をとらないことが大切です。
とはいえ、応募企業と電話でやりとりしているのを聞かれてしまうなど、バレるリスクはゼロではありません。
転職エージェントであれば、コンサルタントが企業とのやりとりを代行してくれますので、バレる確率が下がります。
バレたくないなら、転職エージェントに登録し、うまく活用して転職活動を進めると良いでしょう。