
高校卒業が最終学歴の人は大卒の人と比べるとやはり転職難易度は高いです。
もちろん状況や得意分野・資格の有無によっても大きく変わりますが、高卒に向いている業界や業種が存在します。
転職を考えている高卒の人におすすめ業界や業種を平均年収と併せてご紹介します。
目次
高卒の転職でおすすめの業界と業種が気になる
近年は学歴社会といわれている時代でもあり、学歴で就職や転職が左右される場合が多いです。
しかし高卒の人でも転職できやすいおすすめの業界や業種が存在します。
高卒者におすすめの業界やおすすめ業種を平均年収と併せてご紹介しますので参考にしてください。
高卒の転職者におすすめの業界
まずは高卒者の転職におすすめの4つの業界について解説します。
平均年収は「平成29年賃金構造基本統計調査」からのデータで表していますが、そのときの景気によって左右される場合が多いです。
努力次第によっては平均年収以上の年収を稼ぐことができるので、転職を考えている人はおすすめ業界をチェックしましょう。
サービス業 | 平均400万円 |
医療/福祉 | 平均335万円 |
建設 | 平均465万円 |
IT | 平均532万円 |
サービス業
サービス業といえば多くの人が飲食店のイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
飲食店はサービス業の一種でもあり、他にも美容師やレジャー施設・冠婚葬祭施設などもサービス業に当てはまります。
サービス業は高卒者の転職におすすめで、最初は大変かもしれませんが、しっかりと技術・経験を積み上げていくことで自分を磨き上げていくことができます。
平均年収は400万円程度ですが、経験を積んで独立を行う人も多いため、努力や経験の積み重ねによっては将来性に期待ができる転職におすすめの業界です。
医療/福祉
近年特に注目を集めているのが「医療・福祉」系の業界です。
高卒者でも転職ができやすい上に、高齢化社会の影響もあって需要が年を追うごとに高まり、職を失う心配のない業界といても過言ではありません。
実際に医療・福祉系の経験がない人でも入りやすく、最初はサポートからですが、仕事をしながら資格などを取得し、しっかりとした給料を稼ぐという人も多いです。
平均年収は335万円程度ですが、ニーズの高さからこれから高まるのではないかと期待されている業界になります。
建設
建築業界も高卒者におすすめの業界として挙げられます。
最初はもちろんサポートからのスタートになりますが、先輩や上司の下で働いて経験を培っていく職業なので高卒者でも転職採用されやすいです。
建築業界も高卒者での転職が行いやすく、仕事をしながら資格を取ることもできます。
平均年収は465万円と高く、今でもさまざまな建物に建て直しをしている場所が多いため、将来性も期待できる業界です。
IT
高卒者におすすめの業界としてはIT関係もおすすめです。
ITというと専門的知識が必要で、難しいというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
IT関連に転職したい場合は事前にある程度の基礎知識を学んでおくことが好ましいのですが、IT業界も取り扱っている言語などが会社ごとに違うため、実際に現場で教わったほうが仕事ができる人物になります。
平均年収はおすすめ業界の中でも最も高く平均532万円です。
仕事を行いながら資格取得の勉強もできるため、経験と知識を活かして独立もできる業界になります。
高卒の転職者におすすめの業種
次は高卒者の転職でおすすめの業種をご紹介します。
転職をしたいと考えているけど、実際にどのような業種があるのかわからない・挑戦してみたいことがわからないという人も多いです。
高卒者でも転職採用されやすいおすすめ業種と平均年収をご紹介しますので参考にしてください。
営業 | 平均400万円 |
販売 | 平均329万円 |
一般事務 | 平均300万円 |
技術職 | 平均334万円 |
営業
高卒者におすすめの業種として最も挑戦しやすいのが「営業職」です。
営業と一言であっても建築関係の営業や商品販売の営業・サービス関係の営業などさまざまあります。
営業職はある程度会社ごとに営業マニュアルがありますが、やる気や礼儀が最も重要です。
平均年収は400万円程度ですが、努力・才能によっては高卒者からの転職で年収1,000万円を超えたという人もいます。
行動力がある人や自分の才能を試したいという高卒者におすすめの業種です。
販売
販売業も高卒者におすすめの業種で、人と関わることが好きな人におすすめです。
販売業でもアパレル関係もあれば飲食関係・医療機器関係などさまざまあります。
平均年収は329万円とやや低いですが、日々多くの人と関わっていくことで刺激をもらうことが可能で、やりがいのある仕事として人気です。
一般事務
高卒者の中でもとくに女性におすすめの業種が「一般事務関係」の仕事です。
男性は採用されにくい業種ですが、女性であれば採用されやすく、基本的なパソコンの操作ができる場合は転職できやすいおすすめ業種になります。
平均年収は300万円と低いですが残業なども少なく、仕事と一緒にプライベートな時間をしっかりと確保したいと考えている高卒者におすすめの業種です。
技術職
高卒者におすすめの業種として技術職も人気が高く、未経験からの転職でも採用されやすいです。
一言で技術職といっても正確には「メーカーの技術職」と「ITの技術職」の2つに分けられます。
メーカーの技術職の場合は研究職、開発・設計職などに分けられ、チームと一緒に目標に対するプロジェクトに向かって行動をしていく仕事です。
一方ITの技術職では、ITコンサルタントやシステム設計技術者・プログラマーに分かれるため、それぞれ全く異なった仕事になります。
平均年収は334万円程度ですが未経験からでの転職でも採用されやすく、実際に会社に入ってから会社が使っている知識やマニュアルを学んで仕事を進めていく業種です。
高卒での転職に有利なおすすめの資格
次は高卒者で転職を考えている人におすすめの資格についてご紹介します。
大学に入っている人は大卒者というステータスで判断されやすいですが、高卒者でも資格を持っていると高卒者+有益な資格保持者として判断されるため、有力な人材として判断されやすいです。
どのような資格を持っていると転職しやすいのか気になっている人は参考にしてください。
- ITパスポート
- MOS
- 簿記
- 登録販売者
- 普通自動車免許
- TOEIC
ITパスポート
ITパスポートはIT関係に転職したいと考えている人におすすめで、わかりやすく言うとITに関する基礎知識を持っていることが証明できる国家資格です。
情報技術者試験の中では最も難易度が低いといわれており、国家資格の中でも合格率50%と受かりやすい資格になります。
さらにITパスポートのすごいところは学生よりも社会人の方が合格率が高いという点です。
通常のビジネスシーンで使用するIT用語やビジネス用語が含まれており、普段の生活で身についている知識が多いため、高卒者の人でも合格しやすい資格といえます。
MOS
MOSは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略称です。
主にMicrosoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」の資格になり、ビジネスシーンで活躍してくれるパソコンの基礎知識を持っていることが証明できる資格になります。
実際に高卒者でも合格しやすい資格になるとともに、転職の時にも注目されやすいため、資格を取得する人が多いです。
一般資格とエキスパート資格が存在し、一般資格の場合は合格率が80%・エキスパートの場合は60%の合格率と合格率を見ただけでも高いといえます。
対策教材も多いため勉強しやすい上に、パソコンスクールでも学ぶことができるため、高卒者に特におすすめの資格です。
簿記
簿記検定は数多く存在する中でも最も有名な資格といっても過言ではありません。
実際に仕事で活かされる資格は2級からとなりますが、対策教材も豊富なので独学でも勉強しやすい点が魅力的です。
経理や会計関係の仕事に就きたいと考えている人におすすめですが、自宅の家計簿などを付ける時にも役立つため、日常生活でも活かすことができる資格になります。
合格率は20%~40%程度で、毎年難易度が変わるため合格率も変動している状態です。
登録販売者
登録販売者はあまり資格の中では知られていない資格になりますが、一般用医薬品販売の専門資格です。
医療関係の仕事に就きたい人におすすめの資格で、未経験の方でも取得しやすい資格である点からも人気があります。
薬剤師が不在でも一般用医薬品販売ができる専門家として案内ができるため、薬局やドラッグストアからも注目されやすい資格です。
合格率は43%程度となりますが、実務経験なしでも受験できるので、転職を考えているけど仕事を継続しているという人でも取得しやすい資格になります。
普通自動車免許
普通自動車免許は地方の人であれば必須の資格といっても過言ではありません。
今では公共交通機関の発達から資格を持っていない人もいますが、普通自動車免許を持っていることで運送業などに転職することも可能です。
さらに営業職や販売職の場合も荷物や自分自身の移動のために使用するため、持っておいて損はありません。
TOEIC
TOEICも近年では国際化の影響もあり注目されています。
主にリスニング・セクションで英語を「聞く」力を測定し、リーディング・セクションで「読む」力を測定していく資格です。
英語が得意な人にもおすすめである上に、ハイスコアの場合は履歴書に書いておくだけでもアピールすることができます。
営業職や販売職でも注目されつつある資格なので、挑戦したことがない人はTOEICに挑戦してみるのもおすすめです。
高卒の転職を成功させるためには?
高卒の人が転職を成功させるためには入念な分析が必要です。
企業研究を入念に行っている人は企業側がどのような人材を求めているのか、どのような方針で仕事を行っているのかわかるため、その方針に合ったアピールができます。
さらに自分の分析ができる人は自分の強みと弱みを把握しているため、転職した場合にどのように自身のスキルを活かすことができるのか伝えることが可能です。
さらに転職活動中にもできる限りに実務経験を積むことでもアピールできるポイントが増えるため、高卒者で転職を成功させたい場合は「企業」・「自分自身」の分析を行い、実務経験をしっかりと積むことが重要になります。
- 企業研究をする
- 転職活動中も実務経験を積む
- 自己分析を行う
高卒でも高収入を得るには?
次は高卒者での転職でも高年収者になる方法についてご紹介します。
高収入者は高卒の人でもなることは可能です。
高年収を目指している人は参考にしてください。
きつい、危険、汚いとされる「3K」の職業を選ぶ
誰でも高年収者になることが可能で、高年収を目指す場合は3Kの仕事に就くようにしましょう。
3Kとは「汚い」「臭い」「危険」から来ており、この3Kの仕事は比較的給料が高いです。
3Kの仕事でもゴミ収集車関係の仕事や危険物取り扱いの仕事などはなかなかやりたい人がいないため、需要も高い仕事になります。
資格取得や専門技術を身につけて能力を高める
高年収を目指す場合は専門的な資格や知識を取得するのもおすすめです。
やはり専門的な知識などを持っているとステータスとして判断されやすく、会社にとっても有力な人材と判断されて特別賞与をつけてもらえる場合もあります。
専門的技術は会社だけでなく、自分にとっても大きな味方になってくれるため、高年収を狙う場合は専門的な知識や技術・資格を取るようにしましょう。
高卒だからと諦めない!転職して目指せ高収入
高卒だから転職は難しいだろうと考える人も多いのですが、高卒者でも十分高年収を狙うことが可能です。
行動力を重視していくことが大切なので、高卒者の場合は資格の取得や実務経験を積んでいくようにしましょう。