
リクルートエージェントの「企業スカウト」は、登録された情報をもとに、企業の採用担当者から求職者にスカウトメールが送られるサービスです。
リクルートエージェントの企業スカウトの仕組みや実態、選考通過率の違いや、スカウト利用のコツを解説します。
目次
リクルートエージェントの企業スカウトについて知りたい!
国内最大級の転職エージェントであるリクルートエージェント。
ここに登録すると受けられるサービスのひとつに、「企業スカウト」があります。
希望に合った企業からのスカウトがあれば、ぜひ利用してみたいですよね。
実際にスカウトから応募すると、選考が有利に進んだり、内定が出やすかったりするのでしょうか?
リクルートエージェントの企業スカウトについて、その仕組みや実態、気になる選考通過率の違いや、利用する際のポイントをまとめました。
リクルートエージェントの企業スカウトとは?
まずは、リクルートエージェントの「企業スカウト」がどのようなサービスなのかご紹介します。
公式サイトには、「あなたの匿名キャリアシートを企業に公開し、企業からスカウトを受け取ることができるサービス」との説明があります。
リクルートエージェントの企業スカウトサービスの特徴は、下記3点。
- 企業が求職者に直接アプローチする仕組み
- 企業の採用担当がキャリアシートから判定
- リクルートエージェントの法人担当者が選定
早速見ていきましょう!
企業が求職者に直接アプローチする仕組み
「企業スカウト」は、リクルートエージェントの登録者へ向けて、企業の採用担当者が、「うちの採用試験を受けませんか?」と直接アプローチできる仕組みです。
企業にとっては、条件に合った求職者を広く集められることがメリット。
求職者側には、思わぬ優良企業に出会えたり、スカウト内容によっては書類選考が省略されるなどのメリットがあります。
求職者に届くスカウトメールは、「応募歓迎」と「面接確約」の2種類。
それぞれご紹介しましょう。
応募歓迎
「応募歓迎」のスカウトは、「あなたはうちの求人条件にマッチしているので、応募してみませんか」という企業からのアプローチ。
採用担当者が、リクルートエージェントに登録されたキャリアシートを閲覧し、興味を持った求職者だけに送るスカウトメールです。
そのため、書類選考の通過率は通常応募の約3倍と言われています。
面接確約
「面接確約」のスカウトメールは、その名の通り書類選考を省略し、いきなり面接から選考に入れるという特別オファー。
書類選考をパスできる、求職者にとってはありがたいスカウトです。
内定するかどうかは実際に会ってみてのマッチング次第ではありますが、通常応募に比べると、内定率も非常に高くなっています。
企業の採用担当がキャリアシートから判定
スカウトメールを誰に送るかは、実際に企業の採用担当者が、リクルートエージェントに登録されているキャリアシートの簡易版を見て判断しています。
担当者は閲覧したキャリアシートを○、△、×で判定。
○判定には面接確定メールが、△判定には応募歓迎メールが自動で送られる仕組みになっています。
個人が特定される心配はない
ちなみに、ここで企業の担当者が見ているキャリアシートは、個人情報保護の観点から、匿名でかつ簡易なものとなっていますので、個人が特定される心配はありません。
また、企業側が閲覧できるのは登録者全てのキャリアシートではなく、求人条件に合致した登録者のものだけです。
さらに、特定の企業に自分のキャリアシートを非公開にする設定もできますので、在職企業に転職活動をしていることを知られたくないという場合にも安心して利用できますね。
リクルートエージェントの法人担当者が選定
また、リクルートエージェントの法人担当者からスカウトメールが送られることもあります。
こちらでは、登録しているキャリアシート、職務経歴書、推薦文の全てが判断材料となります。
「自分が担当している企業の求人に、この人ならマッチするのではないか」という求職者へスカウトメールを送るため、実際にマッチングする可能性も高く、選考の通過率も高め。
法人担当者からのスカウトメールは定型文ではなく、担当者が自分で文章を作成し、担当者名も明記してあります。
もしこのようなスカウトメールが来たら、前向きに検討してみましょう。
リクルートエージェントの企業スカウトの通過率は?
実際にスカウトメールをきっかけに応募した場合、選考の通過率はどのくらい上がるのでしょうか。
また、内定率には影響するのでしょうか?
気になる実態を解説します。
- 応募歓迎の場合は書類選考が通常の約3倍
- 面接確約の場合は面接次第
応募歓迎の場合は書類選考が通常の約3倍
「応募歓迎」の場合、書類選考の通過率が通常の約3倍と言われています。
公式サイトでも「通常応募と比較して書類通過可能性が約3倍」との記述が。
しかし、実際の利用者からは、「そこまで高くないと思う」との声も。
あくまでも簡易な経歴と条件がマッチしたという状態なので、過度に期待しすぎず、冷静に選考に臨んだ方がよさそうです。
面接確約の場合は面接次第
「面接確約」のスカウトメールは、書類選考をパスできるメリットがありますが、内定につながるかどうかは面接の出来次第といったところ。
「スカウト」と聞くと、特別に選んでもらえたような気がして嬉しくなってしまいますが、内定するかどうかは実際に話してみてのマッチングが重要になります。
スカウトメールがきっかけの応募だとしても、きちんと企業研究をして、その企業に適したアピールをする必要があるでしょう。
リクルートエージェントの企業スカウトの実態
ここからは、企業スカウトの実態について解説します。
企業はなぜ、わざわざ時間と手間をかけてスカウトメールを出しているのでしょうか。
- 応募者が少ないからスカウトメールを出している?
- スカウトメールを出す企業は人気がない?
そんな疑問を解説します。
応募者が少ないからスカウトメールを出している?
企業がスカウトメールを出す理由は「応募者が少ないから」。
これは正解なのですが、もう少し詳しく言えば、「条件に合う適切な応募者が少ないから」です。
転職市場は売り手市場であることが多く、優良企業でも職種によっては応募者を集めるのに苦労していることがあります。
そのため、条件に合う適切な応募者を集める手段として、スカウトメールを利用する企業が多いのです。
スカウトメールを出す企業は人気がない?
「スカウトメールを出す企業は人気がないのでは…」と疑問が浮かぶかもしれません。
確かに、応募数が充分に集まっていないという意味では、人気がないというのも間違いではありませんが、「人気がない=悪い求人というわけではない」ことを知っておきましょう。
スカウトメールを送るのは、企業側にとって時間と手間のかかる作業です。
あえてその作業をしているということは、採用活動に力を入れている証拠でもあります。
スカウトメールで思わぬ優良企業と出会えることもあるので、前向きに利用するのがおすすめです。
リクルートエージェントの企業スカウトをうまく活用する4つのコツ
リクルートエージェントのスカウトメールを上手に転職活動に活かすための、4つのコツを解説します。
- スカウトに一喜一憂しない
- 選考が有利になるわけではないことを念頭に置いておく
- スカウトに応じる前は必ず企業研究を
- 面接確約のスカウトでは担当に理由を聞いてみる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スカウトに一喜一憂しない
1つ目のコツは、スカウトに一喜一憂しないこと。
企業側がスカウト機能を使う理由の1つに、「できるだけ多くの応募を集める」ことがあります。
同じ求人のスカウトが、他のたくさんの求職者にも届いているかも。
スカウトが来たからと言って期待しすぎるのはタブーです。
選考が有利になるわけではないことを念頭に置いておく
2つ目のコツは、選考が有利になるわけではないと知っておくこと。
スカウトメールは、企業の担当者が「会ってみたい」と思った求職者に、「採用試験の案内」の意味合いで送られます。
実際の選考の場では、他の応募者と同様に扱われ、スカウトを送った応募者が優遇されるわけではありませんので注意しましょう。
スカウトに応じる前は必ず企業研究を
3つ目のコツは、スカウトに応じる前にきちんと企業研究をすること。
慣れないうちは、ついつい二つ返事で応募したくなってしまうかもしれませんが、スカウトメールが来たからと言って応募しなければならないわけではありません。
その企業が本当に自分の希望する条件に合っているか、自分にとって入社したくなる魅力があるのかなど、スカウトに応じる前に企業研究をするようにしましょう。
面接確約のスカウトでは担当に理由を聞いてみる
面接確約のスカウトは、応募歓迎スカウトよりも確度の高いスカウトですが、中には企業が何かしらの理由で採用を焦っているという場合もあります。
内定後にミスマッチが判明するなどの悲劇を避けるためにも、面接確約スカウトが来たら、エージェントの担当者にスカウトが来た理由を確認してみましょう。
採用を焦っているなど悪い理由がなくても、スカウト理由を聞いておけば、面接でアピールすべきポイントのヒントになりますよ。
リクルートエージェントの企業スカウトをたくさん受けたいなら
企業スカウトメールは、内定に直結するわけではないとしても、より多くの求人を知り、可能性を広げる貴重なチャンスです。
多くの企業からスカウトメールを受け取るためには、どんな方法があるのでしょうか。
- 充実したキャリアシート
- キャリアプラン・希望条件を明確に提示
充実したキャリアシート
企業からスカウトメールを受け取るために最も大切なのが、リクルートエージェントに登録するキャリアシートの充実です。
企業の採用担当者が閲覧できるのは、簡易版のキャリアシートのみ。
この内容が不十分だと、企業がスカウトメールを送る判定ができません。
キャリアシートはできるだけ詳細に記入するようにしましょう。
キャリアプラン・希望条件を明確に提示
もうひとつ大切なのが、リクルートエージェントに対して、今後のキャリアプランや転職先の希望条件を明確に表示しておくことです。
この方法は、登録されている全ての情報を見てスカウトメールを送る、リクルートエージェントの法人担当者からのスカウトを獲得するのに効果的です。
また、希望条件に変更があった場合はその都度修正しておくことが、より精度の高いスカウトメールを受け取るコツです。
リクルートエージェントの企業スカウトを活用しよう
リクルートエージェントの企業スカウトについてご紹介しました。
スカウトメールはそれ自体が内定につながるわけではないので、一喜一憂せず、あくまでも選考を受けるきっかけと捉えるのが良いでしょう。
一方で、思わぬ優良企業に出会えたり、転職活動の視野と可能性を広げることができる嬉しい機能でもあります。
リクルートエージェントに登録したら、ぜひ企業スカウトのサービスも利用してみてください。