
転職エージェントに登録しているのにまったく連絡がこないという悩みを持っている求職者は、意外にも多く存在しています。
実はその原因は、転職エージェント業界の裏事情と関係しているのです。
そこで、連絡がこない本当の理由や具体的な対処法を解説します。
目次
転職エージェントから連絡がこないのはなぜ?
「転職エージェントに登録したのに連絡が一切こない」
「一次面接を受けたのに結果報告がこない」
転職エージェントを利用していて、このような悩みを抱えた経験がある人は少なくないはずです。
なぜ、転職エージェントからの連絡がこないという事態が発生してしまうのでしょうか?
原因は、転職エージェント業界の裏の事情に大きく関係しています。
本記事では、転職エージェントから連絡がこない本当の理由や連絡がこない場合の対処法を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントから連絡が来ない7つの理由
転職エージェントが連絡をしてこない本当の理由は、以下の7つです。
利用者には知られていない隠された事情も絡めつつ解説していきます。
- 希望に沿う求人が無い
- 経験・スキルに見合う求人が無い
- 転職の熱意が低いと思われている
- 優先度を低く設定されている
- 非常識な対応をしてサービス適用外に設定されている
- 対応NGリストに載っている
- 担当者が連絡を忘れている
希望に沿う求人が無い
希望する条件に合う求人がなかなか見つからないという場合は、エージェントから連絡がこないことがあります。
転職エージェントごとに取り扱っている求人の種類や数量が異なっていることが原因です。
また、あまりにも専門性が高すぎる職種を希望したり、条件を絞り込み過ぎても求人が見つかりづらくなる恐れがあります。
とはいえ、どんなに希望通りの求人が見つからなくても、よほどのことがない限りその旨を伝える一報があるはずです。
電話で伝えるほどの情報がまだないという理由で、メールによるメッセージが送られてきている可能性もあります。
「紹介できる案件があり次第ご連絡いたします」という一報をすでに受けている場合は、しばらく連絡がこない可能性があることを覚悟しておきましょう。
経験・スキルに見合う求人が無い
求職者が希望している求人があっても、本人の経験やスキルが見合っていないと、担当者もその求人を紹介することができません。
最初の登録時や履歴書、職務経歴書の記入を面倒くさがってしまうと、本来の自分の能力が担当者に伝わらず、なかなか連絡をもらえないという事態に陥ることもあります。
本人の経験やスキルがあまりに乏しいと、紹介できる先が少ないために転職を成功させるのが困難だと判断され、連絡を後回しにされるケースも少なくありません。
きちんと伝えきれていないスキルはないか、報告していない資格や経歴はないか、もう一度自分自身を見つめなおしてみましょう。
転職の熱意が低いと思われている
転職への熱意が低いと判断されてしまうと、連絡がこない可能性が高くなります。
転職エージェントはビジネスとして登録者のサポートを行っているため、転職を成功させないと報酬を得られません。
そのため、転職が成功する見込みのある登録者を優先的にサポートする傾向があるのです。
担当者が同時に複数の登録者をサポートしている場合は、その傾向が顕著に表れます。
最初に面談を行った時に自分の希望を一切言わずに受け身の対応しかしない登録者やあまりにも本人に不釣り合いな求人を求めてくるような登録者は、転職への熱意が低いとみなされるでしょう。
また、何度も求人を紹介しているのにどこにも応募しない登録者に対しても熱意が低いのだと感じるエージェントが多いです。
そのエージェントを利用し続けたいと考えている場合は、積極的に求人に応募するように心掛けましょう。
優先度を低く設定されている
転職エージェントの担当者は一度に複数名のサポートを並行して行っているものなので、どうしても担当している登録者に優先順位をつけざるを得ません。
優先順位が低くなると連絡頻度も少なくなり、連絡がなかなかこないという状況が生まれるのです。
転職エージェントの担当者は、「転職難易度」、「転職単価」、「転職必然性」を基準に優先順位を決めています。
転職難易度の高い人よりも低い人、転職した際の年収が低い人よりも高い人、転職がさほど必要ではない状況の人よりも転職の必要性が高い人が、それぞれ優先されるのです。
自分がどのように担当者に判断されているのかを知るのは難しいかもしれませんが、なかなか連絡がこない場合には自分の優先順位が何らかの理由で下がっている可能性がないか考えてみた方が良いでしょう。
非常識な対応をしてサービス適用外に設定されている
あまりにも非常識な対応をしてしまった場合は、担当者が登録者をサービス適用外とみなし、あえて連絡を放置する場合があります。
担当してくれているアドバイザーも人間ですから、マナーの守れない謙虚さにかける対応をされては手厚くサポートする気持ちが失せてしまうのです。
自分には思い当たる節がないと思っていても、無意識に失礼な対応をしている可能性もあるのでよく思い返してみましょう。
大幅な遅刻やドタキャン、高圧的な態度など、社会人として非常識な行動や言動は、どのような立場であっても慎むべきです。
態度を改める気がないと判断された場合は、取引先企業にも迷惑をかける危険性があるので、一切求人を紹介されなくなる可能性もあります。
対応NGリストに載っている
実は転職エージェント業界には、様々な理由でサポートすることができない人物をリストアップしている「対応NGリスト」が存在しています。
よほどの事情がない限りリスト入りすることはないのですが、万が一リストに自分の名前が載っている場合には、一切が連絡がこないままサポートを拒否されても不思議ではありません。
リストに載っているのは、厄介なクレーマーだったり、過去に大きなトラブルを起こしたりしている危険人物です。
もしリストに載っている場合は、他の転職エージェントにも対応NGリストに載っていることが知れ渡っている可能性があるため、今後も転職エージェントを利用した転職活動自体が一切できない可能性があります。
ちなみに、能力の低さや経歴の悪さで対応NGリストにリストアップされることはないため安心してください。
担当者が連絡を忘れている
めったにないことですが、担当者が多忙であるために連絡をし忘れているケースも稀にあります。
十分な人材を確保できていない転職エージェントの担当者は、一人で膨大な量の業務を抱えているため、優先順位の判断を誤る可能性もゼロではありません。
それゆれに、普通はあってはならないことですが、連絡漏れやメールの見逃しなどのミスを犯してしまうことがあるのです。
基本的に繁忙期となる1月~3月、7月~9月の間は、担当者も多忙を極めている場合が多いので、転職期間に余裕がある場合は少し様子を見てあげると良いでしょう。
何度も連絡を忘れられる場合は、その担当者に自分のサポートを任せること自体を考え直した方が良いかもしれません。
転職エージェントから連絡がこないときの5つの対処法
転職エージェントから連絡がこない場合は、黙っていても転職活動を進められません。
以下の5つの対処法を試し、連絡がこない状況を積極的に打破していきましょう。
- 担当者に催促のメールを入れる
- 転職エージェントに電話をかける
- 転職の必要性をアピールする
- こまめに連絡を取るようにする
- 担当者の変更を依頼する
担当者に催促のメールを入れる
担当者がどのような理由で連絡をしてこないか分からなくても、メールであれば要件を伝えることができます。
担当者が多忙な場合には電話に出る時間がない可能性もあるため、メールの方が喜ばれる可能性が高いです。
メールを作成するときはビジネスマナーに気をつけつつ、簡潔に用件を述べるようにしましょう。
質問事項は箇条書きにしてみると分かりやすくなります。
何度もメールを送るのは迷惑になるため、せめて1週間以上連絡がない場合に送るのがベストです。
ただし、後回しにされていたり忘れられていたりする場合は、メールだと見逃さられる可能性もあるため注意する必要があります。
転職エージェントに電話をかける
連絡がこない期間が長くなってきたら、担当者ではなく転職エージェントの本社に直接電話をしましょう。
担当者に繋がらないことが多いですが、それでもかまいません。
担当者からなかなか連絡がこないから連絡をしたことと転職を急いでいる旨を丁寧に伝えましょう。
なぜ担当者に電話しないのかというと、担当者が自分の過ちを理解してクレームをもみ消す可能性があるためです。
何の連絡もなしに音信不通になるのはビジネスマナーとしても良くないことなので、本社に苦情を入れる理由としても妥当でしょう。
ただし、対応NGリストに入れられないように、感情的になったり、高圧的になったりしないように注意してください。
転職の必要性をアピールする
担当者と連絡が取れた場合は、自分にとってどれほど転職が必要なのかアピールしましょう。
担当者がサポートする登録者の優先順位を決める基準のひとつである「転職必然性」をあげることで、自分の優先度を上げてもらうのが狙いです。
「2か月以内に転職を成功させたい」というように具体的な目標を持っていることを伝えれば、サポートがより手厚くなる可能性が高まります。
担当者が自分のサポートに熱を入れてくれるように、真摯に転職の必要性を訴えるのがポイントです。
こまめに連絡を取るようにする
担当者から連絡がこなくてもこちらからこまめに連絡をしていれば、自然とやる気が伝わり担当者が自分を見てくれるようになります。
相手も人間ですから、一生懸命ひたむきに頑張っている人間は応援したくなるものです。
また、相手からなにかメッセージが届いた場合には、すばやく返信をするように心掛けましょう。
熱意が伝わり、積極的にサポートを行ってくれるようになる可能性が高まります。
ただし、あまりにしつこく連絡をしすぎるのは逆効果ですので控えましょう。
担当者の変更を依頼する
そもそも連絡が遅れるような担当者に自分の転職サポートを任せていられないという人は、思い切って担当者の変更を申し出てみるのも一つの手です。
転職エージェント側も担当者の過失で大切な登録者を失いたくないため、理由をきちんと説明し謙虚に申し出れば変更してくれる可能性があります。
ただし、人手不足のために変わりの担当者を用意できず断られてしまう可能性も否定できません。
転職エージェントから連絡がこない場合には然るべき対応を!
転職エージェントの担当者からまったく連絡がこない理由に業界の裏事情が絡んでいたとしても、連絡を疎かにすること自体ビジネスマナーとして良いことではありません。
だからといって真っ向からクレームを入れるのではなく、こちらも一人の社会人として謙虚に然るべき対応をとるようにしましょう。
それでも連絡がこない場合は、無理に待っていても転職が遅れる一方です。
転職活動をスムーズに進めるためにも、思い切って別の転職エージェントを利用してみる道も検討してみましょう。