
エージェントから内定通知を受けたあとは、転職活動もこれで終わり、とほっと一安心したいものです。
しかし、案外内定後にやるべきことがたくさんあって、無事に入社をするまでは気を緩めてはいけない場面もあります。
本記事では、エージェント経由で内定をもらった場合の流れや注意点をご紹介します。
目次
転職エージェントで内定をもらったらどうする?
転職エージェントを使って選考を進めていると、企業からではなく、エージェント経由で内定の通知が届きます。
エージェントを通して内定をもらった場合、まずはアドバイザーから送られてきた内定通知書をしっかり読み、労働条件を確認しましょう。
そのあとで入社するかしないかを決定し、期限までに意思を返事をするのが流れです。
内定後も企業へ直で接点をとるのはNGなので、何かあったらすべてアドバイザーへ連絡するようにしましょう。
転職エージェントから内定連絡をもらった後の連絡は?
内定をもらった後も、企業への連絡はエージェントを通じて行うようにしましょう。
内定後のエージェントの仕事には、企業への内定辞退の連絡のほかにも、個人が入社を承諾した場合において、現職との退職交渉や転職先企業との入社準備に関するサポートも含まれています。
もしも、企業から直接連絡が来た場合はその旨をエージェントへ報告し、どんな内容の連絡があったのかも合わせて伝えるようにしましょう。
転職エージェントから内定連絡をもらった後の流れは6ステップ
転職エージェント経由で内定連絡を受けたあと、入社に向けてどのような流れで準備を進めるべきでしょうか?
ここからは、エージェントからの内定連絡後に踏むべき手順を具体的にご紹介します。
- Step1:内定通知が来る
- Step2:労働条件の確認をする
- Step3:内定承諾
- Step4:入社日の決定
- Step5:雇用契約を結び入社手続きを行う
- Step6:退社手続き
Step1:内定通知が来る
最終面接の結果が合格だった場合、エージェントを通じて内定の連絡が届きます。
内定の場合は、まず電話で連絡が来てから、電話の後にメールで条件通知書が送付されてくるケースが多いです。
内定通知書は企業が発行しているもので、一枚の紙面に労働条件のすべてが明記されている重要な書類であるため、無事に受け取ったら必ずその旨をエージェントへ返信するようにしましょう。
Step2:労働条件の確認をする
エージェントから内定通知書が送られてきたら、しっかりと内容を確認する必要があります。
入社する意思を返事した後で、内定を辞退することはできませんので、意思を固める前にしっかりと条件の確認を行い、ひとつでも不明点があればエージェントへ問い合わせるようにしましょう。
内定承諾前に確認すべき労働条件
内定を承諾する前に必ず確認すべき事項は、次のとおりです。
- 雇用形態
- 給与
- 残業代
- 勤務地
- 仕事内容
選考過程で条件面を確認していたとしても、内定通知を受けると聞いていた話と違った、ということも中にはあるので、必ずよく確認してから入社承諾の返信をするようにしましょう。
Step3:内定承諾
労働条件に問題がなければ、エージェントに内定を承諾する旨を連絡しましょう。
内定の承諾は電話をして口頭で伝えたあと、言った・言わないのトラブルを避けるためにメールでも返信をし、文面で証明として残すとよいでしょう。
エージェントによっては、メールでエビデンスの返信がないと入社承諾を受け付けられないケースもありますので、その場合は期限までに返信をし忘れることがないよう注意しましょう。
Step4:入社日の決定
内定承諾の意思を返信したら、実際にいつから勤務を開始するか、入社日を決定します。
現職中の方は、この段階で職場へ退職交渉をし始めなければなりませんが、中には上司から強い引き止めに合い難航する場合もあります。
順調に交渉が進んだとしても引継ぎや退職準備があるので、すぐに辞められるわけではありません。
しっかり現職と話し合い、退職日が決まったらその日程をエージェントへ報告しましょう。
入社日は退職日を前提に、企業とエージェント間で擦り合わせを行いながら決定していきます。
Step5:雇用契約を結び入社手続きを行う
入社日が決定したら、雇用契約を結び入社の手続きを進める必要があります。
入社の手続きにおいては、準備するべき書類もいくつかあります。
準備書類は企業によってさまざまなので、必ずどんな書類が必要かエージェントに確認を取りましょう。
準備すべき書類がわかったら、なるべく早く揃えるようにし、入社前から良い印象を与えられるよう心がけましょう。
入社手続きの必要書類
準備書類は企業によって異なりますが、一般的に提出を求められることが多いのは次の書類です。
- 年金手帳
- 健康診断書
- 源泉徴収票
- 扶養控除等申告書
- 雇用保険被保険者証
- 給与振込先届出書
加えて、証明写真や運転免許書などの提出を求められる場合もあります。
現職の人事に頼んで発行してもらう必要がある書類もあったり、事前に健康診断を受診する必要があったりと、すべての書類をそろえるのにはある程度時間がかかります。
エージェントから必要書類の指示を受けたらすぐに準備に取り掛かるようにこころがけましょう。
Step6:退社手続き
入社の手続きが済んだら、現職の退職手続きを行う必要があります。
備品の返却を行ったり、人事から離職票や雇用保険被保険者証などの退職書類を受け取ったりと、やり残しがないか確認しながら進めるようにしましょう。
辞めてから気まずい状況で現職へコンタクトを取らずに済むよう、在職期間中にすべて済ませておくことが大切です。
転職エージェントで内定連絡をもらった後の手続きに関する注意点
エージェントから内定連絡をもらい一安心したいところですが、気を緩めるにはまだ早いです。
入社前から転職先への心象を下げてしまわないよう、注意点すべきこともありますので、ぜひ参考にしてみてください。
- やり取りはエージェントを通じて!企業との直接連絡はNG
- 手続きはスピーディーに!期限は必ず守る
やり取りはエージェントを通じて!企業との直接連絡はNG
内定連絡を受けたあとも、エージェントを経由して企業と連絡を取るようにしましょう。
エージェントは企業と、求職者が無事に入社するまでの全フローをサポートすることを取り決めています。
内定者が入社の意思を返信したあとは、企業が正式に受け入れ準備を開始するため、エージェントとしては内定者に確実に入社してもらえるように内定後もサポートする必要があります。
現職との退職交渉は、異動の打診をされて引き止めにあったり、いろんな上司と話し合いの場を設けられたりと、お世話になった職場を去るのは想像以上に大変でナイーブなものであり、個人では進めることが難しい場合が多いです。
何か困ったことがあったり、現職から強い引き止めにあった場合はすぐにエージェントに相談するようにしましょう。
手続きはスピーディーに!期限は必ず守る
内定をもらった後は、入社承諾の返信や書類の準備などで、なにかと期限が設けられる場面が多いです。
入社前から印象を悪くしてしまわないよう、必ず期限は守るうえなるべく早めに手続きを済ませるようにしましょう。
書類の準備には時間がかかることが多く、気を緩めているとすぐに期限が来てしまいますので、十分注意する必要があります。
転職エージェントからの内定連絡後のよくある質問
内定連絡をもらったあとは、入社までのフローなどにいろいろと不明点が出てくるものです。
ここからは、エージェントから内定通知を受けた場合によくある質問と回答を紹介していきます。
- 内定通知後も他社の結果を待ちたい場合はどうする?
- 内定後に転職エージェントから食事に誘われたらどうする?
- 転職エージェントにお礼のメールは送る?
- 内定を辞退したい時はどうする?
内定通知後も他社の結果を待ちたい場合はどうする?
内定をもらったけれど、他にも志望度が高い企業があって、入社意思の返信を待ってもらいたい場合もあるでしょう。
入社するかしないかの回答期限を延長してもらいたい場合は、正直に担当アドバイザーへ状況を説明し、返事を待ってもらいたい旨を相談するようにしましょう。
エージェントが打診を行い、回答期限を延長してもらえる場合が多いです。
しかし、返事を待ってもらうことは失礼にも値することなので、一歩でも間違うとエージェントや企業との関係が悪化してしまう可能性があります。
内定の返事を待ってもらう場合は、何か進捗があればすぐにエージェントへ報告をするようにし、慎重に進めるように心がけましょう。
内定後に転職エージェントから食事に誘われたらどうする?
エージェントと良好な関係が築けている場合、内定後にアドバイザーから食事に誘われることもあります。
エージェントが食事に誘う意図は、内定者が入社承諾をしてから実際の勤務開始日までに時間が経っている場合などに、気持ちが変わって万が一にも入社前に辞退をしてしまうことがないよう、次の職場へのモチベーションを保つことが目的です。
食事代はエージェントが払ってくれますし、お世話になったアドバイザーとの最後の団らんの場でもあるので、ぜひ食事に行くことをおすすめします。
当日は、入社前にしておくことを聞いたり、不安に感じている点などをざっくばらんに相談したりするとよい機会になるでしょう。
転職エージェントにお礼のメールは送る?
大前提、エージェントに対してお礼のメールを送ることは義務ではありません。
また、メールを送らなかった場合に、転職先の企業から印象が下がることもありません。
しかし、エージェントの尽力があってこそ内定を勝ち取れたともいえるので、採用が決まった後はアドバイザーに感謝の気持ちを込めてお礼メールを送ることをおすすめします。
お世話になったアドバイザーに感謝の気持ちを伝えると、気持ちよく転職活動を終えることができるでしょう。
内定を辞退したい時はどうする?
内定をもらったけれど、労働条件の不一致などで辞退をしたいという場合も当然あるでしょう。
その場合は、なぜ辞退したいのかはっきりさせた上でエージェントへお断りしたい旨を正直に申し出ましょう。
せっかく頂いた内定を辞退するので、メールだけではなく電話でも連絡をし、真摯にお断りをするのがマナーです。
内定辞退は言い出しづらいことでもありますが、お断りしたいと思った場合はできるだけ早めに連絡をするようにしましょう。
内定後も転職エージェントとしっかり連絡を取ろう
入社承諾の意思が確認できた後、企業は内定者を受け入れるために着々と準備を始めます。
そのため、エージェントは内定者に確実に入社をしてもらう必要があり、内定後こそ個人の状況や気持ちに変化がないかを気にかけているものです。
アドバイザーから何か連絡があったらすぐにレスポンスをするようにし、内定者側からもこまめに近況報告を入れるなどして、内定後も入社の意思が変わらないことを示すのがいいでしょう。
無事に入社するまでの流れを転職活動の一環ととらえ、内定後もしっかりとエージェントとコンタクトを取るようにしましょう。