
転職エージェントに登録して最初に行われるのが、転職エージェントとの面談です。
この面談を、転職エージェントと会わずに電話で実施するのが、電話面談です。
この記事では、電話面談のメリット・デメリットや、電話面談を成功させるポイントを解説しています。
目次
転職エージェントは電話面談でも良い4つの理由(800文字)
転職エージェントとの面談は、電話より直接の方が断然いいと思っていませんか?
確かに、直接面談には電話面談ではできないコミュニケーションができます。
しかし、電話面談でも良いと思える理由もこのようにあります。
- 対面よりも緊張せず落ち着いて面談が受けられる
- 時間が有効に使えて無駄がない
- 土日や夜間など融通が利きやすい
- 転職エージェントとの相性が手軽にわかる
ここから、この4つの理由について詳しく説明していきましょう。
対面よりも緊張せず落ち着いて面談が受けられる
電話面談では、面談の場所は自宅など自分の都合のいいところを選べます。
もちろん、電話面談に適した電波状況や環境であることは考慮しなければなりませんが、対面するよりはリラックスして面談に臨むことが可能です。
また、相手の表情の変化などを気にすることなく、自分の希望や現状を話すことができるのも電話面談のいいところだといえます。
時間が有効に使えて無駄がない
直接面談の場合、転職エージェントとの面談の場所まで移動する必要があります。
面談のために時間をかけて移動するのは正直言って面倒だし、移動距離によっては交通費も高額になります。
その点、電話面談なら移動時間はゼロです。
特に、忙しい中で時間をやりくりして転職活動をしている人には、電話面談がおすすめです。
土日や夜間など融通が利きやすい
転職エージェントとの面談は、基本的には転職エージェントの営業時間内に設定されます。
ですが、電話面談の場合は担当者が対応可能であれば、土日などの休日や夜遅めの時間帯でも面談できる場合があります。
現職が多忙で平日の日中で面談の時間がどうしても取れないという場合でも、電話面談なら可能なのです。
転職エージェントとの相性が手軽にわかる
実は電話面談では、転職エージェントとの相性を確認することもできます。
電話ではわからないと思われがちですが、電話で話した感じでも相性の良し悪しは意外と判断できます。
もし直接面談で相性が悪い人に会うことになったら、なんだかその面談に費やした時間や費用がすごくもったいなく感じますよね。
電話なら直接会うより手軽に担当者との相性を確認できるので、時間を割いて相性の悪い人に会いたくないと思うなら、電話面談はおすすめです。
転職エージェントとの電話面談の3つのデメリット
転職エージェントとの面談を電話で行うことには、もちろんデメリットもあります。
電話面談のデメリットはこちらの3つ。
- 対面に比べて自分の人柄が伝わりにくい
- 転職エージェントの熱意や人柄が把握しにくい
- 面接指導や書類の添削が受けにくい
これらは果たして致命的なデメリットなのでしょうか?
ここから、詳しく解説していきます。
対面に比べて自分の人柄が伝わりにくい
電話面談でのデメリットとしては、人柄の伝わりにくさが挙げられます。
この点、直接会って面談する方が、電話面談よりも人柄は伝わりやすいので、アドバンテージがあると言えます。
ただ、電話面談でも人柄が伝わるように言葉を尽くすことで、このデメリットは解消できます。
転職エージェントの熱意や人柄が把握しにくい
電話面談では、相手の転職エージェントの表情や仕草は当然ながら見えません。
言葉遣いと声のトーン、喋る速度など、耳から得られる情報で相手の転職エージェントの熱意や人柄を推し量ることが必要になります。
一方、対面での面談なら表情のみならず服装などからも人柄を判断することができるので、より正確に転職エージェントの担当者を知ることが可能。
この点は、電話面談の最大のデメリットと言えるでしょう。
面接指導や書類の添削が受けにくい
直接会っての面談の場合、転職エージェントでは職務経歴書などの添削をしてくれます。
電話面談でも事前に書類を転職エージェントに送付しておくことでアドバイスをしてもらうことはできますが、細かい点は伝えるのが難しい場合があり、アドバイスの内容は直接面談よりはざっくりとしたものになりがちです。
また、直接面談なら、面接指導という形ではなくても、面接時にはやらない方がいい癖などを指摘してもらえることも。
電話でも転職エージェントはきちんとサポートをしてくれますが、このようなプラスαのアドバイスは期待できないでしょう。
転職エージェントとの電話面談を成功させるための3つのポイント
転職エージェントとの電話面談は、失敗するとその後の転職活動へのサポートが十分に受けられない可能性があります。
電話面談といえども、しっかり対策して臨まなければならないのです。
そんな電話面談を成功させるためのポイントはこちらの3つ。
- 落ち着いて話のできる静かな場所・時間を確保する
- 自分の履歴書や職務経歴書は予め送っておく
- 退職・転職理由や希望条件などを予め整理しておく
電話面談を成功させられるよう、各ポイントを具体的に抑えていきましょう。
落ち着いて話のできる静かな場所・時間を確保する
まず、電話面談を成功させるために大切なのが、電話をする場所と時間の確保です。
自分の将来を決める大切な面談だという意識を持って、ふさわしい場所を確保するようにしましょう。
また、時間的余裕も必要です。
面談開始時間の20分ほど前から準備時間を設け、転職活動における自分のビジョンなどの整理にあてましょう。
面談自体は1時間ほどで終わることが多いですが、多少の延長はできるように、終了予定時間から30分ほどの余裕を持っておくと良いですよ。
場所や時間をしっかり用意することで、電話面談では伝わりにくいとされる人柄や転職活動への熱意を伝えることもできます。
自分の履歴書や職務経歴書は予め送っておく
履歴書や職務経歴書は、事前に送付しておくのが電話面談を成功させるポイントの1つ。
書類を事前に送っていないと、転職エージェントから「転職活動に対する本気度が低いのでは?」と思われてしまうかも。
電話面談では、事前にどの程度準備しているかということも見られていると考えておきましょう。
退職・転職理由や希望条件などを予め整理しておく
面談で必ずといっても良いほど聞かれる内容については、答えを用意しておくようにしましょう。
電話面談では特に、質問されて考え込んで黙ってしまうと、転職エージェントもフォローしづらいので面談が止まってしまいます。
また、転職理由や希望条件などの定番の質問に明確に答えられないと、やはり転職活動への本気度は低いと認識されてしまいます。
よくある質問には、メモ書き程度でも良いので答えを用意しておくことが、電話面談を成功させるのには大切なのです。
転職エージェントとの電話面談の3つの注意点
転職エージェントとの電話面談では、電話面談ならではの注意すべき点があります。
それは、こちらの3つです。
- 通信環境は事前に確認しておく
- 日時を守るなど最低限のビジネスマナーを守る
- ネガティブな話はしないようにする
直接面談では考える必要のないこともあるので、電話面談に向けてきちんと意識しておく必要があります。
では、ここから詳しく見ていきましょう。
通信環境は事前に確認しておく
まず、電話面談で最も重要かつ大前提なのが、電話が途中で切れないことです。
せっかく事前準備をして時間を取って電話面談をに臨んでいるのに、肝心の電話の通信状況が悪くては台無し。
電話面談をする場所は、静かで落ち着けるということはもちろん、電話の通信環境がきちんと整っている場所である必要があります。
日時を守るなど最低限のビジネスマナーを守る
電話面談は電話といえども、転職エージェントの担当者との最初のコンタクト。
そこで時間に遅れたりといった行動を取ると、確実に転職エージェントからの印象は悪くなります。
最低限のビジネスマナーを守り、きちんとした態度で電話面談に臨みましょう。
ネガティブな話はしないようにする
電話面談では、相手の表情や仕草などは見えません。
「上司のパワハラがきつくて鬱になった」などのネガティブな話は、自虐ネタ的に話しているつもりでも、そのままネガティブな印象として残ってしまいます。
嘘をつく必要はありませんが、例えば「もっと自分の裁量で仕事を切り拓いていきたい」などというように、ネガティブな話はポジティブに変換して伝えるようにしましょう。
転職エージェントとの電話面談の流れ
転職エージェントとの電話面談は、どのように行われるのでしょうか?
一般的には、このような流れで面談は進んでいきます。
- STEP1:自己紹介と希望職種を伝える
- STEP2:転職理由や条件を伝える
- STEP3:転職エージェントから今後の転職活動の説明を受ける
ここから、各段階でどんな話をするのか説明していきます。
STEP1:自己紹介と希望業種を伝える
電話面談は、自己紹介と転職を希望している業界や職種について、求職者から転職エージェントに伝えるところから始まります。
自己紹介や経歴の話をする際には、人柄が分かるようなエピソードを盛り込んで話すようにしましょう。
また、希望の職種や業界を伝える際には、できるだけ具体的にしておくと、以後の求人と希望のミスマッチを防ぐことができます。
STEP2:転職理由や条件を伝える
自己紹介と希望の職種・業界を伝えた後は、具体的な転職活動の話に移っていきます。
転職理由は明確かつポジティブに聞こえる表現を使って伝えるようにしましょう。
準備しないで思いつくまま話すと、あまり言葉を選ぶ余裕がないので、必ず転職理由や退職理由は事前にどう話すか整理しておくと良いですよ。
そして、転職の条件は、正直にはっきりと伝えるのがベスト。
希望に合わない求人を紹介されても意味がないので、希望はしっかりと伝えるようにしましょう。
STEP3:転職エージェントから今後の転職活動の説明を受ける
転職エージェントからの求職者へのヒアリングが大体終わったら、今後の転職活動について転職エージェントから説明を受けることになります。
すぐにでも転職先を見つけたいという人には、この段階で求人情報を紹介される場合もあります。
また、書類の書き方等で気になった点があると、この時に転職エージェントからフィードバックがあるかも。
最後に質問がないかの確認があり、電話面談は終了となります。
転職エージェントとの電話面談で質問されることは?
電話面談でも、直接面談と同じようにこのようなことを聞かれます。
- 自身の経歴やスキル・資格
- 転職の目的や希望業種・条件・時期
では、各項目について、質問への準備のポイントをご説明しましょう。
自身の職歴やスキル・資格
まず、転職エージェントは求職者の職歴やスキルなどについて必ず質問してきます。
これまでの仕事で得られたスキルや、今の仕事とは直接関わりのない資格があれば、その取得理由なども説明できるように整理しておきましょう。
特に、スキルについては明確に体得している基準があるわけではないので、自分がアピールできそうなスキルを洗い出しておく必要があります。
電話面談では、自身の能力などを客観的に把握し、説明することが大切です。
転職の目的や希望業種・条件・時期
なぜ転職活動をしているのか、転職に対する諸条件や理由なども必ず質問されます。
もし転職希望の時期がすぐではければ、正直に言うようにしましょう。
また、転職先への条件について、絶対に譲れない条件と多少は妥協してもいい条件がどれなのか、合わせて伝えておきましょう。
こうすることで、譲れない条件を満たしていない求人を紹介されることも、妥協できる条件が満たされていないだけで良い求人に出会えなくなるリスクも減らすことができます。
転職エージェントとの電話面談を成功させよう
転職エージェントとの電話面談は、メリットがたくさんありました。
電話面談でもしっかりと準備を行い、ビジネスマナーを守って実施すれば、直接面談に必ずしも劣るとは言えないのです。
特に自分の転職に対するビジョンやキャリアへの考え方を整理しておくことは大切。
事前準備をきちんと行って、転職エージェントとの電話面談を成功させましょう!