
エージェントへ内定辞退の連絡をしたいけど、お世話になった担当者に辞退の旨を言い出しにくかったり、どうやって説明しようかと悩んではいませんか?
こちらの記事では、エージェント経由の内定辞退の方法と、辞退メールの例文もご紹介いたします。
参考にしてみてください。
目次
転職エージェント経由の内定を辞退することは珍しくない
転職エージェントで先行を進めた企業から内定をもらった場合、今までフォローしてくれた担当アドバイザーに気を使って辞退を言い出しにくい場合もあるでしょう。
しかし、エージェント経由でもらった内定であっても、労働条件が希望と違ったり優先度の高い他社からも採用通知をもらった場合、辞退をすることはよくある話でむしろ辞退をするべきです。
どれだけお世話になったとしても、アドバイザーへの情や気遣いで内定を受諾してしまうと入社後に後悔することになりかねません。
ここからは、エージェントへ辞退連絡するときの断り方と、辞退理由についてご紹介します。
転職エージェント経由での内定を辞退する断り方
エージェントに辞退連絡する際は、担当のアドバイザーへ連絡を入れるようにしましょう。
口頭でのやり取りだけだと、後から、言った言わないの話でトラブルになる可能性もあるので、メールで内定辞退の連絡をし、文面で証明を残すようにしましょう。
その際、メールだけで辞退連絡を終わらせるのはNGです。
後追いで電話をかけて、口頭でも辞退理由と感謝の気持ちを伝えてフォローを行うのがマナーです。
アドバイザーから電話口で、本当に辞退しても大丈夫か、と最終確認をされることもありますが、気持ちは変わらないことを正直に伝えるようにしましょう。
転職エージェント経由での内定を辞退する理由5選
転職エージェントへ内定辞退の連絡をするとき、場合によってはしつこく引き止められたり、入社を促されてしまう可能性もあります。
その場合に備えて、理由をしっかりと考えてから連絡をする必要がありますが、一般的に辞退理由はどのようなものが妥当でしょうか?
ここからは、エージェントへ内定辞退の連絡をする際の理由について具体的にご紹介します。
- 他の企業から内定を貰った
- 条件の不一致
- 家庭の事情
- もう少し色々な企業を見てみたい
- 転職活動の停止
他の企業から内定を貰った
志望度の高い他社から内定をもらった場合は、十分辞退する理由になります。
担当アドバイザーも事前に個人の選考状況を確認しているので、他に優先度の高い企業があることを把握していたはずです。
そのため、実際に志望度の高い企業から内定が出た場合は辞退を引き止めることはできず、応援することしかできません。
ただし、どこの企業から内定をもらったのか、と聞かれたり、どんな労働条件を出されたのか、と聞かれる可能性が高いので、実際他社から内定をもらっていない場合に嘘で言うのはやめましょう。
内定をもらったことが真実であればもちろん問題はありませんので、正直に他社内定を伝えるようにしましょう。
条件の不一致
内定をもらって採用通知書を受け取ったとき、雇用形態や給与などの労働条件が想定していた内容と違ったという場合もあります。
無理に希望条件と違う企業へ入社をする必要はありませんので、労働条件の不一致は辞退するのにふさわしい理由です。
しかし、このケースはエージェントから、不満な条件が改善されたら入社してもらえる可能性があるかもしれない、といったようにまだ内定受諾のチャンスがあると捉えられる場合もあります。
どんな条件だったら入社できそうか、と掛け合ってくる可能性がありますので、どの条件がどういう風に違うのかをはっきりさせる必要があります。
相違があった条件を明確にすることで、しっかりと辞退の意思を表す必要があります。
家庭の事情
家庭環境の変化は、エージェントには口出しができない範囲の話です。
そのため、配偶者に入社を反対された、親が病気を患ってしまった、などといった家庭内の理由は、絶対に入社できない場合には効果があるかもしれません。
しかし、実際家庭に事情があったわけではないのに、作り話をするのはやボロが出やすいので絶対にやめましょう。
特に、家族が病気になってしまった、介護が必要になった、などといった嘘は引き続き転職活動を続けたい場合、求人紹介をしづらくしてしまいますのでくれぐれも気を付けましょう。
もう少し色々な企業を見てみたい
転職は、人生の節目になるとても重要なイベントです。
転職活動を始めたばかりで比較対象の少ない時期に、早々に内定をもらってしまうと、ありがたい反面ここの企業で本当によいのだろうか、と不安になることもあるでしょう。
よく検討した結果、入社を躊躇してしまう気持ちがあるようなら辞退をしてほかの企業の選考を受けたほうがいいです。
後から後悔することになりかねませんので、理由を説明して内定辞退を申し出るのがいいでしょう。
ほかの企業も見てみたい、というのはよくある話なので、正直な気持ちを伝えればアドバイザー側も理解してくれるはずです。
転職活動の停止
転職活動自体をやめると申し出た場合は、内定辞退以外の選択肢がないので、すみやかにお断りできるでしょう。
実際、昇進したり新規プロジェクトへ配属されたりと転職をしようと思っていた矢先、現職に対する不満が解消され職場に残りたくなるケースも多くあります。
その場合は、正直にアドバイザーへ現職に留まる意向を申し出て、転職活動自体をストップする意向を伝えましょう。
ただし、活動停止の連絡をしてしまうと、担当アドバイザーとはそれっきりになり、求人紹介自体が終了してしまいます。
後悔がないかよく考えてから、判断するようにしましょう。
例文でチェックする転職エージェントへ内定辞退連絡
内定辞退の連絡は、自分の意思を明確に伝えながらも、先方に失礼のないようにマナーを意識する必要がある、とてもナイーブなフェーズです。
内定辞退の連絡を行いたいけれど、具体的にどんな説明をすればいいかわからない場合も多いのではないでしょうか?
ここから、実際に辞退連絡をする場合のメール本文例を記載していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 例文1:他の企業から内定を貰った
- 例文2:条件の不一致
- 例文3:家庭の時事情
例文1:他の企業から内定を貰った
ここからは、志望度の高い他社から内定をもらった場合の例文を記載します。
件名:内定辞退のご連絡
株式会社〇〇エージェント
××様
お世話になります。
△△でございます。
取り急ぎメールにてご連絡させて頂きます。
先日は、□□株式会社の内定連絡をいただきありがとうございました。
実は昨日、他社エージェント経由で先行を受けている株式会社■■からも内定をいただくことができました。
事前にお伝えをしておりました通り、こちらの企業様の方が□□社より志望度が高いため、せっかくいただいた内定ではございますが、□□株式会社の内定を辞退させていただきたく存じます。
お忙しい中、私のために面接アドバイスやフィードバックのお時間を割いていただきましたのに、このような決断となってしまい誠に申し訳ございません。
××様には応募時から長きにわたり丁寧な選考フォローを行って頂き、大変感謝しております。
のちほどお電話でもご連絡をさせていただきます。
何卒、宜しくお願い致します。
△△
例文2:条件の不一致
ここからは、労働条件が想定と違った場合のメール例文をご紹介します。
件名:内定辞退のご連絡
株式会社〇〇エージェント
××様
お世話になります。
△△でございます。
先日は、□□株式会社の採用通知書をお送りいただきありがとうございました。
内容を確認させていただきましたが、労働条件が想定と違ったため、□□株式会社の内定を辞退させて頂きたく存じます。
私としては、残業代抜きで年収380万円と想定していたのですが、通知書には残業代込みと記載がございました。
今回の転職では、年収400万円を最低ラインと考えておりますので、恐縮ではございますが入社を決めることができかねてしまいます。
事前に残業代抜きかどうかについて確認が取れておらず申し訳ございません。
××様には、選考フォローにご尽力を頂き大変感謝しております。
なお、今後も転職活動を継続したいと考えておりますので、ほかの求人をご紹介いただけますと幸いでございます。
取り急ぎメールでご連絡させて頂きました。
後ほどお電話でもお話させていただければと思います。
宜しくお願い致します。
△△
例文3:家庭の時事情
ここからは、家庭の事情で内定を辞退する場合の例文をご紹介します。
件名:□□社内定辞退のご連絡
株式会社〇〇エージェント
××様
お世話になります。
△△でございます。
先日は、□□株式会社の内定連絡をいただきありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、本日は内定辞退のご連絡で取り急ぎメールをさせて頂きます。
実は、昨日から母が入院をしてしまい、当面の間私が実家近くの病院に通わなければならないことになってしまいました。
そのため、●●県への引っ越しが困難となってしまい、□□社への通勤が難しくなってしまったため残念ながら辞退せざるをえない状況になりました。
個人的な理由でご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございません。
××様には、選考フォローにご尽力を頂き大変感謝しております。
なお、今後は無理のない範囲で転職活動を続けていきたいと考えておりますので、転居を伴わない求人があればご紹介いただければと思います。
□□社の採用担当者様にもよろしくお伝えくださいませ。
のちほどお電話でもご連絡をさせて頂きます。
何卒、宜しくお願い致します。
△△
転職エージェント経由の内定を辞退する際の2つの注意点
内定辞退は少しでも間違えてしまうと、エージェントとの関係が悪化したり、マイナスな印象を与えたりする可能性があります。
ここからは、内定を辞退する場合に特に気を付けるべきことを2つご紹介します。
- なるべく早く連絡をする
- 企業に直接連絡しない
なるべく早く連絡をする
内定を辞退したいときは、できるだけ早く連絡をしましょう。
内定者がいる場合、企業は採用活動を中断し、内定者から入社可否の連絡を待っています。
そのため、内定者が辞退をした時点で企業は再び採用活動を開始しなければなりません。
特に欠員補充などで急募ポジションの場合、辞退連絡が遅いとエージェントと企業間のトラブルになる可能性もあります。
言い出しにくいからといって連絡を遅らせてしまうと、エージェントと企業の双方に迷惑をかけてしまうことになるので、すみやかに連絡するようにしましょう。
企業に直接連絡しない
内定を辞退するのだから、人事部の方に直接お詫びをすべきなのでは、と思われがちですが、実は辞退連絡であっても求職者から企業に直接連絡をしてはいけません。
エージェントは企業との間で、求職者が内定を受諾し、入社が正式に決定するまでは仲介すると取り決めています。
かならずエージェント経由で連絡を取るようにしましょう。
転職エージェント経由の内定辞退は断り方が大切
内定辞退の連絡は、一歩間違うと心象を下げたり、トラブルにもなってしまう繊細なフェーズです。
自分の意思をはっきり伝えながらも、担当エージェントに失礼がないように丁重にお断りをいれ、マナーを守るようにしましょう。